米国のMLB(メジャーリーグ・ベースボール)のエンゼルスに所属する大谷翔平選手は、投手と野手の二刀流で活躍しています。MLB史上初の2年連続で2ケタ勝利、2ケタホームランを達成し、MLBを代表する選手となっています。
今シーズンはすでに42号ホームランを放ち、アメリカン・リーグのホームラン争いのトップに立っており、2位の選手に10本差をつけています(現地時間8月17日時点)。
日本人初のホームラン王が射程圏に入るほか、打点王と首位打者も狙える位置につけており、3冠王獲得への期待も高まっています。
シーズン終了まで残り1カ月半程度となるなか、大谷選手の動向から目が離せない日々が続きそうです。
実際に2021年、ロイヤルズのペレス選手とブルージェイズのゲレロ選手とホームラン王争いをした時も、かなり報道が盛り上がりました。
いざタイトル獲得が目前に迫れば、その当時よりも報道はさらにヒートアップすることが予想されます。
スポンサー企業の株高に期待
今後、報道番組のみならず、株式市場でも大谷選手関連銘柄への注目度が高まることが想定されます。
大谷選手のスポンサー企業には、明治ホールディングス(2269)、コーセー(4922)、セイコーグループ(8050)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、日本航空(9201)などがあります。
特にコーセーは、3月15日に化粧品ブランド「コスメデコルテ」の新コマーシャルに大谷選手の起用を発表し、翌日から全国で放送を開始しました。
放送開始以降、購入数が大幅に増加し、株価も4月中旬にかけて上昇基調となりました。
明治ホールディングスでは、プロテインドリンク「ザバス」とサポート契約を締結し、コマーシャルに起用されました。
またセイコーグループの時計メーカー・セイコーウオッチが2018年1月にサプライヤー契約を締結し、2020年にはエンゼルスのユニフォームカラーをモチーフにした大谷選手
モデルの時計を限定販売しました。
大谷選手の活躍によりスポンサー企業の商品に注目が集まり、販売増につながることが期待されます。
ゼットや大谷工業の株価動向にも注目
スポンサー企業以外では、グラブやバットなど野球用品の製造・販売を手掛けるゼット(8135)に注目。野球人気に波及するとの思惑から株価が上昇する可能性があるとみています。
2023年1月31日から、大谷選手はスポーツブランドのニューバランスとの長期契約を締結しました。
これに伴い、国内プロ野球の北海道日本ハムファイターズ時代からグローブやバット、スパイクなどを提供してきたアシックス(7936)、野球用のアンダーシャツなどを提供してきたデサント(8114)との契約が終了となりました。
これらの株価動向にも好効果が波及するか注目しています。
また大谷選手とは直接関わりはありませんが、電線の鉄塔の設計・加工を手掛ける大谷工業(5939)も動意付くかもしれません。実際、3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)期間中、社名に「大谷」とあることが注目を集めました。
株価はWBC開催前の4000円台から3月15日には16000円台と急騰。ただしWBC終了が近づくにつれ。下げ足を速めるなど派手な値動きをみせました。
シーズン終盤に向け大谷選手を応援しながら、タイトルを獲得する前に関連銘柄に注目してみてはいかがでしょうか。