一定数の株式を購入することで商品・サービスなどの優待が受けられる株主優待は、日本独自の制度です。
世界的に人気が高い日本のカルチャーの1つに「漫画」がありますが、2023年9月時点、株主優待で漫画が読める銘柄は3つ存在します。
今回は株主優待で漫画が読める3つの銘柄、近い内に上場が期待されている漫画アプリ運営会社を紹介していきます。
株主優待で漫画が読める!3つの銘柄を紹介
株式会社パピレス「Renta!」
株式会社ビーグリー「まんが王国」
株式会社KADOKAWA「BOOK☆WALKER」など
1.株式会社パピレス「Renta!」
株式会社パピレス(東京証券取引所スタンダード:3641)は電子書籍販売・電子書籍レンタル販売などを手がける企業で、1995年に日本で初めて電子書籍の販売をスタートしました。
電子書籍販売・レンタルサイト「Renta!」を運営し、海外でも「英語版 Renta!」「繁体字版 Renta!(中国語圏)」を展開しています。
「Renta!」はレンタル36万冊以上、購入85万冊以上の漫画が配信中です。
自社株式を1単元(100株)以上保有する株主に「Renta!」で利用できる10,000ポイント(10,000円+消費税相当)のギフトコードを株主優待として贈呈しています。
2023年9月は800円台後半~900円台前半で株価が推移しており、10万円以内で1単元が購入可能です。
出典:TradingView
ただし、2021年末辺りから株価が下落しており直近の四半期報告書でも前年同月比より売上高・経常利益が落ちている状況です。
2.株式会社ビーグリー「まんが王国」
株式会社ビーグリー(東京証券取引所プライム:3981)は、会員数750万人超の「まんが王国」を運営しています。
「まんが王国」は無料漫画・電子コミックが10,000冊以上掲載されています。
同社の株主優待は、「まんが王国」でポイントに引き換えて使える「まんが王国専用図書券」です。
引用:株式会社ビーグリー「株主優待制度の変更に関するお知らせ」
同社は近年、株式会社ぶんか社グループのM&A、日本テレビ放送網株式会社との資本業務提携など事業を拡大しています。
直近5年の株価の推移は以下の通りです。
出典:TradingView
直近の四半期報告書では、売上高・経常利益は堅調に推移していますが営業活動によるキャッシュフローが前年同時期に比べ減少しています。ただしフリーキャッシュフローは増えています。
株式会社KADOKAWA「BOOK☆WALKER」など
株式会社KADOKAWA(東京証券取引所プライム:9468)は出版、映像、ゲーム、Webサービスなど幅広く事業を展開しています。
事業内容は、漫画や小説・ビジネス書・雑誌などの出版、電子書籍ストア「BOOK☆WALKER」、動画プラットフォーム「ニコニコ動画」の運営・専門教育機関の運営などです。
2022年9月、同社の取締役会長・会長執行役員である角川歴彦氏が東京オリンピック贈賄の容疑で逮捕されました。
2023年1月まで株価は低迷しましたが、2月以降は回復し堅調に推移中です。
出典:TradingView
株式会社KADOKAWAは株主優待を「ポイント」で進呈し、株主がカタログから商品・サービスを選ぶことができます。
例えば100株以上を1年以上3年未満保有すると、30ポイントがもらえます。
ポイントは、紙の書籍や漫画・DVD・ゲーム・BOOK☆WALKER GIFT 1,500円分などと交換が可能です。
漫画アプリ「ピッコマ」を運営する、株式会社カカオピッコマも株式上場へ
2021年12月に、漫画アプリ「ピッコマ」を運営する株式会社カカオピッコマが同社のホームページで東京証券取引所への上場に向けた準備を開始することを公表しました。
株式会社カカオピッコマは、メッセージアプリ「カカオトーク」を手がける韓国の株式会社カカオの日本法人です。
同社のホームページでは、「上場時期等の詳細は未定であり、また、東京証券取引所の上場審査の結果やその他の要因によって上場が行われない可能性があります」と記載されています。2022年8月にBloombergは2023年上期(1~6月期)にIPO(新規公開上場)を行う可能性があることを報道しましたが、2023年9月27日時点でまだ上場はされていません。
※上記は「関連銘柄」の紹介であり、購入を推奨するものではありません。企業や財務の分析は筆者個人の見解に基づくものであり、筆者が所属する組織・団体の公式見解ではありません。
まとめ
株主優待で漫画が読める3銘柄と上場予定の企業を紹介してきました。
漫画好きにとっては魅力的な株主優待といえるでしょう。投資したい企業が見つからない時には、漫画に限らず自分の好きなものからヒントを得るという方法もあります。