『マーケットの裏側』
人気コラム【よろずのつぶやきbyWada】で毎日語られる市場の裏側。
そんな人間臭い現場の声を、もっとわかりやすく、もっと楽しく、
筆者が実際の声でお伝えしていきます。
第188回「WTI先物価格のゆがみ」
1. バックワーデーションの基本構造
価格の歪み:現物または直近で受取れる原油にプレミアムがつき先の原油の方が安く取引される。
市場のメッセージ:「いますぐ原油が欲しい」という買い手の切迫感を示す。
形状:限月ごとの価格を結ぶと、右肩下がりの曲線(フォワードカーブ)を描く。
2. なぜ今、極端なバックワーデーションが起きているのか
ホルムズ海峡封鎖リスク:海峡を事実上通過できない状況で「早く届く原油」の価値が暴騰。
在庫の取り崩し:期先が安いと業者は在庫を抱えておくメリットなし。クッシング(受渡地)在庫が減り、さらに需給がタイトになる悪循環。
「一時的なショック」:期先が相対的に低いままなのは、市場が「紛争はいずれ沈静化し供給は正常化する」と予測しているため。
「一目でわかる!!WTIのフォワードカーブ」

( Trading View社チャート使用、筆者作成)




