「ドコモ」で知られるNTTと「au」でおなじみのKDDIは、どちらも長期連続増配を続ける高配当銘柄として注目されています。さらに、株主優待として全国で使える共通ポイントサービスがもらえます。今回はこの2銘柄について詳しくご紹介します。
NTT(9432)
NTTは、携帯電話事業「ドコモ」をはじめとした日本の通信インフラサービスを展開する企業です。国内の電気通信や光回線、海外のネットワークシステム・クラウドサービスなどの多岐にわたるインフラ事業のほか、不動産開発や再生可能エネルギー事業なども行っています。
2025年度の売上高は約13.7兆円、経常利益は約1.5兆円でした。2026年度は売上高が約14.1兆円、経常利益は約1.5兆円となる予想です。売上高はゆるやかに増収しているものの、固定電話の縮小やスマホ価格の競争激化などで経常利益は減少傾向が続いています。
株価は低迷傾向
2026年2月時点の株価は約150円です。2012年頃までは50円以下で推移していましたが、2013年頃から業績好調に伴い上昇し始め、2024年には約190円まで上昇しました。しかし、2024年に業績の伸び悩みから約150円まで下落し、その後は約150円前後で推移しています。
株主優待のdポイントはいつもらえる?
NTTの株主優待は、3月末の権利確定日に、100株以上を保有し、保有年数が2年以上または5年以上となった株主に対し、dポイントが贈呈されます。保有年数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。
対象株主は毎年7月1日から3月31日のエントリー期間に、規定の登録が完了次第、贈呈されます。株主優待が贈呈されるのは最大2回、合わせて4500ポイントとなっており、毎年贈呈されるわけではない点に注意が必要です。

配当金は15期連続増配
2026年度の配当金は、9月末の中間配当で2.65円、3月末の期末配当で2.65円の、年間1株当たり5.3円となる予想です。この金額は、2011年度以降15期連続で増配しています。
NTTの利回り
1株150円で100株購入した場合、投資金額は1.5万円になります。配当金額は年間1株当たり5.3円のため530円となり、配当利回りは約3.5%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2022年度は約3.7%、2023年度は約3.1%、2024年度は約3.0%、2025年度は約3.4%でした。

KDDI(9433)
KDDIは、「au」や「UQモバイル」などの携帯電話ブランドで知られる通信サービス企業です。また、「au PAY」などの金融サービス、「auでんき」などのエネルギー事業、「IoTソリューション」などの法人向け通信サービス、「J:COM」などのエンターテインメント事業、そのほかさまざまなサービスを提供しています。
2025年度の売上高は約5.9兆円、経常利益は約1.1兆円でした。2026年度は売上高が約6.3兆円となる予想ですが、経常利益は現時点で未定です。近年の業績は、売上高はゆるやかに増収しており、経常利益は約1兆円前後をほぼ横ばいで推移しています。
株価は上昇傾向
2026年2月時点の株価は約2600円です。2012年頃までは500円前後だった株価は、2013年から2015年の約2年間で約1700円まで上昇しました。その後、2021年までは約1700円前後をほぼ横ばいで推移していましたが、2022年頃から再び上昇し始め、現在も上昇傾向が続いています。
株主優待はPontaポイントなど選択可能
KDDIの株主優待は、毎年3月末の権利確定日に、200株以上の株式を保有する株主に対して、株式の保有年数に応じて自社関連サービスから1点選択して贈呈されます。
株主優待の選択内容は、「Pontaポイント」「ローソン・成城石井商品詰合せ」「寄付」の3種類です。案内書類は毎年6月頃に届き、9月頃の申込締切までに商品を1点選択して申込をする必要があります。
保有年数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。

配当金は24期連続増配
2026年度の配当金は、9月末の中間配当で40円、3月末の期末配当で40円の、年間1株当たり80円となる予想です。この金額は、2003年度以降24期連続で増配しています。
KDDIの利回り
1株2600円で100株購入した場合、投資金額は26万円になります。配当金額は年間1株当たり80円のため8000円となり、配当利回りは約3.1%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2022年度は約3.5%、2023年度は約3.2%、2024年度と2025年度は約3.1%でした。

まとめ
NTTは少額から投資できることと安定した高配当が魅力ですが、業績の伸び悩みや株価の下落傾向には注意が必要です。一方、KDDIは配当利回りはNTTにやや劣るものの、24期連続増配の実績と選べる優待内容は強みといえるでしょう。
どちらも通信インフラという安定基盤を持つ高配当銘柄ですが、業績動向や株価推移にはそれぞれ違いがあります。この記事が投資先として検討するきっかけになれば幸いです。


