いよいよ2025年2月28日にカプコン<9697.T>のモンスターハンターシリーズの最新作となる「モンスターハンターワイルズ(以下、モンハンワイルズ)」が発売されます。
「モンハンワイルズ」については、PlayStation5(以下、PS5)、 Xbox Series X|S、Steamでプレイ可能ですが、高画質かつ高fps(フレームレート)でのプレイを求めて、Steam版をPCでプレイする人も多いと思います。ハイスペックなゲーミングPCを準備する人も多いと思いますが、重要パーツであるGPUに関して懸念が台頭しています。
今年はエヌビディアの新型GPUであるGeForce RTX 50シリーズが発売となり、先行して1月にRTX5090とRTX5080を搭載したグラフィックボードが発売されましたが、秋葉原では抽選販売を巡り警察沙汰の騒ぎになるなど、人気となっています。
RTX5090とRTX5080を搭載したグラフィックボードはほぼ在庫がなく購入できない状況です。加えて、トランプ関税の影響や需要が供給を大幅に上回っていることなどにより各メーカーがグラフィックボードの販売価格を引き上げる動きも出ているようで、購入のハードルがかなり上がってきています。
GeForce RTX 50シリーズを搭載したグラフィックボードが購入できないので、型落ちとなる40シリーズ搭載のグラフィックボードを購入しようにも、その在庫は生産停止の影響もあり、枯渇しつつあるようです。そのようななか、2月20日にはRTX5070Tiを搭載したグラフィックボードが発売されます。「モンハンワイルズ」に向けてこのGPUを狙っている人も多いと思いますが、こちらも品薄が予想され、価格は当初想定されていた15万円程度を上回る見込みであり、20万円を超えるとの予想もあります。
オープンベータテストもおおむね好評だったことから、「モンハンワイルズ」のヒットを期待したいところですが、手軽にプレイできないという問題があります。それは、「希望小売価格が7万2980円(デジタルエディション)のPS5でプレイするか」、「国内であまり普及していないXbox Series X|Sでプレイするか」、「グラフィックボードがほぼ必須となるPCでプレイするか」の選択になるからです。
このような状況が考慮されたのか、「モンスターハンターワイルズ」の本編ダウンロード版を同梱した「PS5 モンスターハンターワイルズ 同梱版」は7万2980円(デジタルエディション)で販売されます。
通常のPS5(デジタルエディション)単品と同じ価格で、PS5本体にゲーム本編なども含まれていますので、実質値下げといえます。これに関しては、PS5の販売促進の目的が大きいと考えられます。
「モンハンワイルズ」は快適にプレイするハードルは過去作に比べ高いように思いますので、これが販売本数にどのように影響してくるか注目されます。
カプコンの株価チャートをみると、1月下旬から上げ幅を広げており、2月6日には3923円をまで上昇し上場来高値を更新しました。モンスターハンターシリーズの最新作となる「モンハンワイルズ」への投資家の期待が高いことが伺えます。その期待に応えるほどの大ヒットとなるか、販売本数の推移に注目していきたいと思います。
【カプコンの日足チャート(2025年2月12日まで)】