「しまむらの株主優待って、どうやって使うのがお得なの?」
「優待券で何が買えるの?使い方のコツを知りたい!」
「株価が好調みたいだけど、何か理由があるのかな?」
トレンドのファッションアイテムから、実用的な肌着や寝具まで、幅広い品揃えと手頃な価格で人気のファッションセンターしまむら。その運営会社である株式会社しまむら(証券コード:8227)は、株主優待制度を実施しており、個人投資家からも注目を集めています。
日常のお買い物で直接使える優待券は、普段から店舗を利用している方にとっても魅力的ですよね。しかし、「優待券をもらったけど、どう使うのが一番賢いの?」「何か注意点はある?」といった疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
この記事では、しまむらの株主優待の具体的な内容と賢い使い方、そして株価や業績がなぜ好調なのか、その理由についても分かりやすく解説していきます。投資を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
しまむらの株主優待の内容
しまむらの株主優待は、毎年2月20日の株主名簿に記載された株主を対象に、年に1回実施されます。優待品は、しまむらグループの各店舗で利用できるお買物優待券です。

しまむらは、2024年2月21日に1株を2株にする株式分割を実施しました。一般的に、株式分割が行われると、優待をもらうために必要な株数が増えることが多いのですが、しまむらは優待取得に必要な株数を据え置きました。
この変更により分割前の半分の投資金額で、同じ内容の優待が受けられるようになったため、実質的な拡充と言えます。個人投資家にとっては、より投資しやすくなった嬉しい変更といえるでしょう。
ただし、2025年の株価は8,500~11,000円で推移しており、優待取得には110万円ほど資金がないと買えません
しまむらの株主優待はどう使う?
株主優待券は、全国の以下のしまむらグループ店舗で利用できます。
・ファッションセンターしまむら
・アベイル(ヤングカジュアル)
・バースデイ(ベビー・子供用品)
・シャンブル(雑貨・インテリア)
・ディバロ(シューズ)
利用する際の基本的なルールとして、優待券1枚につき税込1,000円分のお買物券として使えます。ここで重要なのが、お釣りは出ないという点です。
また、しまむらでは衣料品だけでなく、タオルや寝具、さらには洗剤などの日用品を取り扱っている店舗もあります。ファッションアイテムに欲しいものがない場合は、消耗品に優待券を利用するのも非常に賢い使い方です。
さらに、しまむらのセール品や値下げ品にも株主優待券は問題なく利用できます。セールで安くなった商品を、さらに優待券で安く購入できればお得感は増します。
ただし、いくつか注意点もあります。優待券は現金との引き換えはできず、有効期限(通常、発行から約1年間)が定められています。
このように、しまむらの株主優待券は、全国のグループ店舗で、衣料品から日用品まで幅広い商品に使える、非常に利便性の高い優待と言えます。

しまむらの基本情報
しまむらは1953年に設立された、埼玉県に本社を置く衣料品専門チェーンストアです。売上高は国内第2位(ユニクロに次ぐ規模)です。
主力業態である「ファッションセンターしまむら」を中心に、ヤングカジュアルの「アベイル」、ベビー・子供用品の「バースデイ」など、ターゲット層の異なるブランドを展開しています。郊外のロードサイド店舗を主軸としながら、近年は商業施設への出店も強化しています。
しまむらの強みは、トレンドを素早く取り入れた幅広い品揃えと、徹底した低価格にあります。各アパレルメーカーから商品を仕入れるだけでなく、プライベートブランドや、インフルエンサーなどと共同開発にも注力しています。
株価と業績推移
しまむらの直近5年間における株価と業績の推移は、以下のとおりです。

参照:Trading View

しまむらの株価は、コロナ禍での巣ごもり需要やその後の客足回復を背景に、堅調な上昇トレンドを描いています。2024年の株式分割後も右肩上がりに業績を上げており、物価高による消費者の節約志向が追い風となっている側面も。
業績は10期連続の増収、4期連続の増益を達成しており非常に好調です。2025年2月期は、売上高・各利益ともに過去最高を更新しました。この背景には、商品力の強化や効果的な販促施策が功を奏し、客数・客単価ともに増加した結果が現れています。
配当金
直近5年間における一株あたりの配当金推移は、以下のとおりです。
2021年2月:110円(配当利回り1.9%)
2022年2月:120円(配当利回り2.4%)
2023年2月:130円(配当利回り2.0%)
2024年2月:140円(配当利回り1.7%)
2025年2月:200円(配当利回り2.2%)
配当金は、12期連続の増配となっており、株主への利益還元に非常に積極的な姿勢がうかがえます。業績の好調を背景に、安定して配当を増やし続けている点は、長期投資家にとって大きな魅力です。
まとめ
しまむらの株主優待は、100株の保有で年間2,000円の優待券がもらえる実用性の高い内容です。全国のグループ店舗で、衣料品から日用品まで幅広く利用できるため、使い勝手も抜群。
厳しいアパレル業界において独自のビジネスモデルで10期連続増収・4期連続増益という驚異的な成長を続けています。12期連続増配という実績も、株主還元の安定性を示しています。
これらの点を総合的に考慮すると、しまむらは、優待を楽しみながら企業の成長にも期待できる、魅力的な投資対象といえます。
しまむらグループの店舗を利用する方はもちろん、安定成長企業に長期的な視点で投資したいと考える方にとっても投資を検討する価値のある銘柄ではないでしょうか。
