4日のNY株式相場は5日ぶりに反発。強弱まちまちの米10月雇用統計を受けて先行きの金融政策に対する見方が分かれ、株価は上下にもみ合ったが、終盤にかけて買いが優勢となった。
エバンス米シカゴ連銀総裁が将来の利上げ停止に言及し、ドル安が進んだことも追い風となった。
10月雇用統計では、失業率が9月の3.5%から3.7%に悪化した一方、非農業部門雇用者数が26.1万人増と市場予想の20.0万人増を上回る強い結果となった。
週初からの4日間で860ドル下落したダウ平均は、朝方に610ドル高まで上昇後、62ドル安まで反落したが、401.97ドル高(+1.26%)で終了。
S&P500とナスダック総合も2%超上昇後、マイナス圏まで下落したが、それぞれ1.36%高、1.28%高で終了。主要3指数がそろって5日ぶりの反発となった。
週間ではダウ平均が1.40%安と5週ぶりの反落となり、S&P500が3.35%安、ナスダック総合が5.65%安とともに3週ぶりの大幅反落となった。
業種別では素材の3.41%高を筆頭にS&P500の全11セクターが上昇したが、週間ではエネルギー(+2.37%)、素材(+0.86%)、資本財(+0.44%)を除く8セクターが下落。コミュニケーションが7.44%安、ITが6.89%安、一般消費財が5.78%安とハイテク・グロース・セクターが大幅安となった。
ダウ平均採用銘柄は、ナイキ、ダウが5%超上昇し、キャタピラー、アメリカン・エクスプレス、ウォルグリーン、マイクロソフトも3%超上昇した一方、セールスフォース(-4.48%)、ユナイテッドヘルス(-1.00%)、アップル(-0.36%)の3銘柄が下落。
週間では、ボーイングが11.24%高と急伸し、ゴールドマン・サックス、キャタピラー、JPモルガンなども3-4%高となった一方、セールスフォース、アップルが11-14%安と急落し、マイクロソフト、ディズニーも6%超下落した。