JRグループで株主優待を実施しているのは、東日本、西日本、東海、九州の4社です。
4社全てで自社の営業路線の割引券を優待品として贈呈していますので、通勤などで利用する方はお得になるでしょう。JR東日本、西日本、九州ではポイントやグループ企業で利用できる割引券ももらえます。
今回はJRで株主優待を実施している4銘柄の株主優待を紹介していきます。
株主優待がもらえる JR系銘柄4選
JR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)
JR西日本(西日本旅客鉄道株式会社)
JR東海(東海旅客鉄道株式会社)
JR九州(九州旅客鉄道株式会社)
1.JR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)
JR東日本は旅客鉄道事業・貨物鉄道事業を中心に、旅行業・駐車場業・広告業・図書・雑誌の出版業などにも携わる企業です。
鉄道事業の営業エリアは首都圏を中心とした東日本全域ですが、北海道はJR北海道が運営しています。
株主優待は、毎年3月末日の株主名簿に記録された株主を対象に年1回保有株式数に応じ①株主優待割引券(自社営業路線内の運賃・料金の割引券)、②株主サービス券を贈呈しています。
①株主優待割引券(自社営業路線内の運賃・料金の割引券)
※長期保有株主優待制度の対象になると1枚発行
割引券は1枚利用すると4割引で、2枚以上の同時利用はできません。
②株主サービス券
そして、100株以上を2年以上継続している株主(株主名簿に、同一の株主番号で連続して5回以上記録された株主)には長期保有株主として①の「株主優待割引券」を追加で1枚発行しています。
過去5年間の株価の推移もチェックしておきましょう。
2.JR西日本(西日本旅客鉄道株式会社)
JR西日本は西日本エリアを中心に、モビリティ業を展開しています。車両数は6,412両、駅数は1,150駅で関東や九州、中国・四国にも一部路線があります。
株主優待は毎年3月末日の最終の株主名簿に記録された株主が対象です。保有株式数と保有期間に応じて、①株主優待鉄道割引券、②JR西日本グループ共通ポイントサービス WESTERポイント、③京都鉄道博物館入館割引券、④JR西日本グループ株主優待割引券が下記の通り贈呈されます。
①株主優待鉄道割引券
優待券1枚の利用で、運賃・料金のいずれかまたは双方が半額となります。
ただし、双方の割引に使用する場合は乗車券と乗車券の区間内の料金券を同時に購入することが条件です。
※「継続して3年以上保有」とは、過去3年間全ての基準日(毎年3月末日および9月末日)において100株以上保有に加え、株主番号が継続して同一であることです。
③京都鉄道博物館入館割引券
優待券1枚を使用し、最大お二人様まで入館料金を50%割引できます。
④JR西日本グループ株主優待割引券
100株以上保有する株主に、JR西日本グループのホテル・百貨店・旅行代理店、レンタカーなどが割引になる優待券が贈呈されます。
5年間の同社の株価の推移は以下の通りです。
3.JR東海(東海旅客鉄道株式会社)
JR東海は東京~名古屋~大阪間を結ぶ東海道新幹線、加えて名古屋・静岡地区を中心とした12線区の在来線を運営しています。今回紹介するJRの中では営業エリアが最も狭いですが、三大都市圏が中心ですので赤字路線が少ないというメリットがあります。
株主優待は、毎年3月末日の株主名簿に記録された株主に対して、保有株式数に応じた「株主優待割引券」を年1回発行しています。
1枚の優待券につき1割引、優待券は同時に2枚(2割引)まで利用可能です。
定期券、回数券、TOICA乗車券、寝台(運賃・料金)、企画商品およびネット予約サービス「エクスプレス予約」「スマートEX」には割引券が利用できませんので注意しましょう。
4.JR九州(九州旅客鉄道株式会社)
JR九州は旅客鉄道事業、旅客自動車運送事業の他に旅行業や駐車場業、旅館業・飲食店業などを展開しています。旅客鉄道事業の営業エリアは九州全域です。
株主優待は、毎年3月末日の最終の株主名簿に記載または記録された100株以上を保有する株主を対象に①鉄道株主優待券と②JR九州グループ株主優待券を以下の通り贈呈しています。
鉄道株主優待券は、JR九州の営業路線内の1日乗車券(お一人様1日限り、JR九州管内の快速・普通列車に乗り放題)です。
長期保有株主優待は、毎年3月末日の最終の株主名簿に記載または記録され、株式を5単元(500株)以上所有、かつ1単元でも継続して2年以上保有する株主が対象です。
②JR九州グループ株主優待券
JR九州グループのアミュプラザ博多・小倉などの駅ビルやホテル、飲食店、レジャー施設などで利用できる割引券です。
※上記は「優待銘柄」の紹介であり、購入を推奨するものではありません。企業や財務の分析は筆者個人の見解に基づくものであり、筆者が所属する組織・団体の公式見解ではありません。
株主優待品は変更になる可能性があります。
まとめ
JRの株主優待4銘柄を紹介しました。
株式投資は、株主優待だけではなく企業の業績や業種の動向、IR情報などをチェックし取引を検討していきましょう。