NYダウ152ドル高と3日続伸 週間では3指数がそろって上昇

25日のNY株式相場は高安まちまち。感謝祭の翌日で午後1時までの短縮取引となったが、23日に公表された11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けた利上げペースの減速期待や年末商戦への期待が相場を支えた。


ダウ平均は終日プラス圏で推移し、152.97ドル高(+0.45%)と3営業日続伸して終了した。

一方、S&P500は前営業日終値を挟んでもみ合い、0.03%安とわずかに下落して終了。ハイテク株主体のナスダック総合は0.52%安で終了し、ともに3営業日ぶりに反落した。


ハイテク株は、米国連邦取引委員会(FTC)がマイクロソフトによるアクティビジョン・ブリザードの買収を認めないと伝わり、アクティビジョン・ブリザードが4%超下落したほか、アップル、ネットフリックスも2%前後下落した。


週間ではダウ平均が1.78%高、S&P500が1.53%高となり、ナスダック総合も0.72%高とやや小幅な上昇にとどまったものの、3指数がそろって反発した。


業種別では不動産、公益、ヘルスケア、金融など7セクターが上昇し、コミュニケーション、IT、エネルギー、素材の4セクターが下落した。


ダウ平均採用銘柄は、ボーイングが2.01%高、ホーム・デポが1.51%高、ユナイテッドヘルスが1.49%高となったほか、ビザ、3M、セールスフォースも0.7%超上昇した一方、アップルが1.96%安、インテルが1.11%安となり、ナイキ、キャタピラーも0.5%超下落した。


アップルは、iPhoneを生産するホンハイ精密の中国工場での従業員の抗議活動や、中国での新型コロナウイルス感染再拡大によるサプライチェーン問題も売り材料となった。


国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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