1日のNY株式相場は高安まちまち。インフレ指標が予想を下回り、長期金利が低下したことが支援となった一方、翌日発表の米11月雇用統計を控えた警戒感が上値圧迫要因となった。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利上げペースの減速を示唆したことを好感し、前日に737ドル高となったダウ平均は194.76ドル安(-0.56%)と3日ぶりに反落。共同最高経営責任者(CEO)の辞任が嫌気されたセールスフォースが8%超下落したこともダウ平均を押し下げた。
S&P500も前日終値を挟んでもみ合ったが、0.09%安と小幅に反落して終了した。
一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.13%高と小幅に2日続伸。コストコが6.6%安となったものの、ネットフリックスが3.7%高となったほか、メタ・プラットフォームズ、エヌビディアも1%超上昇した。
センチメントは引き続き改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日比-0.74ポイントの19.84ポイントと3日連続で低下。8月18日以来、約3カ月半ぶりに20ポイントを下回った。
経済指標は、FRBがインフレ指標として注目する10月コア個人消費支出(PCE)価格指数が前月比+0.2%と9月分の+0.5%から低下し、市場予想の+0.3%も下回った。
11月ISM製造業PMIも49.0と前月分の50.2や予想の49.8を下回った。
総じて弱い結果となった経済指標を受けて米10年債利回りは前日の3.70%台から3.50%台に低下した。