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第181回 2026年最新のポンド円見通し:上昇トレンド継続もここからの押し目買いは慎重に

今回解説していく通貨はポンド円(gbp/jpy)です。テクニカル的は週足・日足ベースともに上昇トレンドが継続しており、当面は押し目買い戦略が有効となるでしょう。ただ、足もとの円相場の調整は無視できるものではなく、ここからは十分に引きつけた上で慎重に入る必要があります。

ファンダメンタルズ面では円相場を巡る環境が非常に不安定になっています。日米協調介入への警戒感が高まっている円相場全般の動きにくわえ、衆院選の行方や本邦債券相場の動向などにも警戒しておきましょう。


今後のポンド円の相場焦点:英中銀は緩和継続、利下げペースは鈍化見込み

まずは英国の現在の金融政策状況を確認していきます。

 

英中央銀行(BOE)の金融政策決定委員会(MPC)は2021年12月に金融引き締めを開始。2023年8月に政策金利を5.25%まで引き上げて、2024年8月から金融緩和局面へと移行。現在の政策金利は3.75%です。

 

●12月に開催された直近の会合では

5人が0.25%引き下げを支持、4人が据え置きを主張

・今後の金融緩和の程度は、インフレ見通しの推移に依存する

・現時点のデータに基づけば、政策金利は今後も緩やかな低下経路をたどる可能性が高い

・ただし、さらなる金融緩和に関する判断はより微妙なものになっていく

・インフレは2%の目標を上回ってはいるものの、短期的にはより速いペースで目標に向けて低下する見込み

などの見解が示されました。

MPCの金融緩和方針は今年も維持される見込みですが、今後は緩和ペースも確実に鈍化していくことになるでしょう。金利先物市場では26日時点で今年前半までに1回程度の追加利下げを織り込んでいる状態です。


ポンド円の週足分析:上昇トレンドが継続、次は215円台や219円台が上値目標に

下図のチャートはポンド円の週足チャートになります。

 


現在も2020年3月安値を始点する上昇トレンド(チャート上の黄色実線)が継続中。目先の上値目標となっていた2024年7月11日高値の208.11円も上抜けて、足もとでは214円台まで上昇する場面も見られました。

また、チャート下部に追加した「DMI」で確認しても、+DI>-DIで現在が上昇トレンドにあることを示しているほか、トレンドの強さを示すADXも上昇基調にあり、週足ベースではしっかりとした上昇基調を形成。当面は押し目買い戦略が有効となりそうです。

その際の上値目標としては2008年7月高値の215.88円や2007年8月安値の219.36円(いずれもチャート上の青色実線)などが意識されるでしょう。


ポンド円の日足分析:今後の押し目買いは十分に引きつけたうえで

週足分析では押し目買いが有効としましたが、その一方で前週からの急落の影響は気になるところです。そのため、今度は日足で短期的なトレンドも確認しておきましょう。下図のチャートはポンド円の日足チャートです。

 


日足ベースでも昨年4月9日安値の184.39円を始点するしっかりとした上昇トレンド(チャート上の黄色実線)にあります。週足分析で示した2020年3月からの上昇トレンドラインはかなり下方にあるため、押し目買いの目処としては昨年4月からの上昇トレンドラインを利用したいところ。28日時点では204円台後半に位置しており、ここからの押し目買いは十分に引きつける必要があるでしょう。

それとは別に昨年11月5日安値の199.07円(チャート上の丸で囲った部分)も今後重要となります。昨年11月から年明けまで上昇が加速していたわけですが、その始点となる同水準付近には昨年4月安値から直近高値までの上昇幅に対するフィボナッチ半値押し水準も位置。この辺りまで明確に下抜けてしまうと、押し目買い方針の見直しも余儀なくされそうです。


今後の取引材料・変動要因をチェック:円相場を巡る不安定な状況には十分に警戒を

最後に今後1カ月間の重要イベントも確認しておきます。注目は日本の政局および本邦債券と円相場の動向になるでしょう。

衆院選の投開票日を2月8日に控えるなか、前週までは自民党勝利を前提に積極財政が進むとした円売りシナリオが進んでいましたが、同時に与野党とも消費税の減税を掲げたことから財政懸念が意識されて国内の債券市場が混乱に陥りました。さらには日米による協調介入への警戒感も高まっており、足もとの円相場を取り巻く環境は非常に不安定となっています。

当面は衆院選の結果や協調介入が実施されるかなどを巡る思惑で、ポンド円も荒い値動きに警戒せざるを得ません。値幅を伴う動きが続く可能性を常に意識しながら、リスク管理をしっかりとしておきたいところです。

その他のイベントは以下の通りとなります。

 

今後1カ月の重要イベント

2月5日 英国 英中銀(BOE)、政策金利発表

2月8日 日本 衆院選、投開票

2月18日 英国 1月消費者物価指数(CPI)

2月20日 日本 1月全国CPI

この連載の一覧
第181回 2026年最新のポンド円見通し:上昇トレンド継続もここからの押し目買いは慎重に
第180回 2026年最新のハンガリーフォリント円、チェコ・コルナ円見通し:明確な上昇トレンド、ハンガリーでは緩和政策が再開か
第179回 2026年最新のNZドル米ドル見通し:三角保ち合い継続も下方向へのリスクを警戒
第178回 2026年最新のメキシコペソ円見通し、明確な上昇トレンドが継続
第177回 2025年最新のランド円見通し:上昇トレンドは盤石で10円の大台回復も視野に
第176回 2025年最新の豪ドル円見通し:目先は押し目買い方針、RBAの緩和終了も支えとなるか
第175回 2025年最新のユーロ円見通し:史上最高値更新で今後の上値目標は?
第174回 2025年最新のノルウェー・クローネ円、スウェーデン・クローナ円見通し:しっかりとした上昇トレンドが継続
第173回 2025年最新のNZドル円見通し:短期・中期ともレンジ相場
第172回 2025年最新のドル円見通し:年初来高値の更新に向けて
第171回 2025年最新のユーロドル見通し:2022年来の上昇トレンドに一服感
第170回 2025年最新のトルコリラ円見通し:短期のレンジ相場の行方を見極めたい
第169回 2025年最新の豪ドル米ドル見通し:短期・中長期とも現状のトレンドをブレイクするチャンス
第168回 2025年最新のポンド円見通し:200円の大台超えで上値余地広がる
第167回 2025年最新のハンガリーフォリント円、チェコ・コルナ円見通し:上昇トレンド継続、コルナ円は最高値更新狙う
第166回 2025年最新のNZドル米ドル見通し:上値トライに失敗、再び下値リスクを警戒すべき局面に
第165回 2025年最新のメキシコペソ円見通し、上昇トレンドに回帰
第164回 2025年最新のランド円見通し:直近高値超えに失敗すると・・
第163回 2025年最新の豪ドル円見通し:短期は良し、中長期は不安あり
第162回 2025年最新のチェコ・コルナ円、ポーランドズロチ円見通し:上昇トレンドは継続へ
第161回 2025年最新のユーロ円見通し:上昇トレンドは維持、上値追いはどこまで?
第160回 2025年最新のノルウェー・クローネ円、スウェーデン・クローナ円見通し:いずれも上昇トレンドを維持
第159回 2025年最新のドル円見通し:頼りない上昇トレンドの今後を探る
第158回 2025年最新のNZドル円見通し:上昇トレンドを維持するための条件とは?
第157回 2025年最新のトルコリラ円見通し:過去最安値の更新はどこまで続くのか?
第156回 2025年最新のユーロドル見通し:長期下落トレンドの転換点か?
第155回 2025年最新のランド円見通し、再び上昇基調へ?チャートとファンダメンタルズから徹底分析
第154回 2025年最新の豪ドル米ドル見通し:2021年来の下落トレンドはついに転換か?
第153回 2025年最新ポンド円見通し:200円突破なるか?チャート分析と今後の注目ポイント
第152回 今後のハンガリーフォリント円見通し、上昇トレンド継続で上値余地拡大へ 高金利状況は続く
第151回 今後のNZドル米ドル見通し、下値確認でトレンド転換なるか
第150回 今後のメキシコペソ円見通し、レンジ継続も上抜けチャンスが到来
第149回 今後の豪ドル円見通し、調整が深まるか直近安値の維持が焦点に
第148回 今後のユーロ円見通し、貿易リスクはあるがチャート上では上昇期待も
第147回 ドル円相場見通し、一段の円高へと向かうリスク 2025年中に120円台もあり得るか
第146回 NZドル円(nzdjpy)相場予想、追加利下げ濃厚も下落トレンドは終了か?
第145回 トルコリラ円(try/jpy)相場予想、過去最安値更新で止まらぬ下落
第144回 ユーロドル為替相場予想、トレンド反転の判断は慎重に
第143回 南アフリカランド円相場予想、一目雲下限を維持できるか注目
第142回 豪ドル米ドル相場予想、下降トレンドへの移行で下押し圧力も増すか
第141回 ポンド円、下押し圧力を警戒すべき局面
第140回 NZドル米ドル、下落トレンド転換のチャンス到来か
第139回 メキシコペソ円、反発に向けたラストチャンスか
第138回 豪ドル円、調整局面入り
第137回 ユーロ円、昨年8月安値が再び焦点に
第136回 ドル円、短期的な下値リスクに要注意
第135回 NZドル円、さらなる下値余地拡大に注意
第134回 トルコリラ円、過去最安値更新が視野に
第133回 ユーロドル、2023年来のレンジ相場を下方ブレイク
第132回 ランド円、直近の下げ加速なら2020年来のトレンドも怪しく
第131回 豪ドル米ドル、レンジブレイクを回避できるか
第130回 ポンド円、ダブルトップの完成が迫る
第129回 NZドル米ドル、一転下落で下値目標も迫る
第128回 メキシコペソ円、現状は7円台のレンジ相場
第127回 豪ドル円、穏やかな上昇トレンドながら下値リスクもちらり
第126回 ドル円、ポジティブな状況だがあまり強気に立ち回ると・・・
第125回 ユーロ円、直近安値の維持がポイントに
第124回 NZドル円、新たな下落トレンドがスタートか
第123回 トルコリラ円、週足でのトレンド転換はまだまだ遠く
第122回 ユーロドル、下値余地拡大の可能性に注意
第121回 豪ドル米ドル、慎重な判断が求められる局面
第120回 ランド円、一目均衡表の雲上限が今後のポイントに
第119回 米大統領選後のシナリオ別相場展望
第118回 米大統領選のアノマリー
第117回 米大統領選の直前特集、FX初心者向けガイド
第116回 ポンド円、上昇トレンドチャネルが維持できれば・・
第115回 NZドル米ドル、「三角保ち合い」は上方ブレイクで決着
第114回 ドル円、1年半続いた上昇トレンドが終了して今後は?
第113回 ポンドドル、10年来の下げ相場転換に向けて
第112回 メキシコペソ円、一段の下値余地拡大に注意
第111回 豪ドル円、4年続いたトレンドが終了
第110回 トルコリラ円、売り材料豊富で買い向かうには・・
第109回 NZドル円、相対的な上値の重さが目立つ
第108回 ユーロ円、はたして「ダマシ」だったのか
第107回 ランド円、週足は上昇トレンド崩れたが月足は?
第106回 豪ドル米ドル、保ち合いか下落トレンドか
第105回 NZドル米ドル、「三角保ち合い」のブレイクを見極めたい
第104回 ドル円、上昇トレンドは崩れていない
第103回 ポンド円、順調に上値試しを継続
第102回 メキシコペソ円、2022年からの上昇トレンドは終了?
第101回 ユーロドル、現在の下落基調でレンジブレイクなるか
第100回 トルコリラ円、週足ベースでも変化の兆し
第99回 豪ドル円、10数年ぶりの高値の視野に
第98回 NZドル円、ますます上昇トレンドが明瞭に
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第95回 ランド円、10数年来の相場転換となる可能性も
第94回 ドル円、急落後も上昇トレンドを維持
第93回 メキシコペソ円、上昇トレンドは健在だが・・
第92回 トルコリラ円、大きなチャンス到来か
第91回 豪ドル米ドル、上方向は攻めづらい
第90回 NZドル米ドル、トレンド転換につながる注目ポイントに接近
第89回 ユーロドル、ヘッド・アンド・ショルダーズの完成なるか
第88回 ドル円、5月中にも上方向へブレイクか
第87回 豪ドル円、上昇トレンド継続に黄色信号
第86回 NZドル円、上昇トレンド継続も目先は調整リスク
第85回 ポンドドル、長期下降トレンドの転換は間近?
第84回 ランド円、上昇トレンドは本物か
第83回 メキシコペソ円、レンジブレイクのチャンス到来
第82回 ユーロドル、レンジ相場脱却の手掛かりは乏しい
第81回 トルコリラ円、昨年8月以来のチャンスをものにできるか
第80回 ドル円、上昇トレンドを維持も上値追いは慎重に
第79回 NZドル米ドル、長期下落トレンドのブレイクは失敗か
第78回 豪ドル米ドル、依然として下落トレンド
第77回 ポンド円、来年以降の下値リスクに警戒
第76回 ランド円、ヘッドアンドショルダーズの可能性高まる
第75回 メキシコペソ円、レンジ相場がしばらく継続か
第74回 ユーロドル、メインシナリオはレンジ相場
第73回 ドル円、ポイントは一目均衡表雲の維持
第72回 低迷ぶりが際立つトルコリラ円、反発の可能性は?
第71回 豪ドル円、上値トライのチャンスだが力強さを欠く
第70回 NZドル円、いよいよ過去最高値も視野入りか
第69回 ユーロ円、月足チャートでは不安なし 週足では?
第68回 ポンドドル、一目雲に接近で正念場に
第67回 ランド円、ヘッドアンドショルダーズの懸念消えず
第66回 NZドル米ドルに反発のチャンス到来?
第65回 好調なメキシコペソ円に失速の気配
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第63回 カナダドル円、110円台への再挑戦が迫る
第62回 リラ円、一目雲を数年来上抜けできず
第61回 今後の豪ドル米ドル相場
第60回 今後のユーロドル相場
第59回 今後のポンドドル相場
第58回 今後のランド円相場
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第42回 今後のユーロドル相場
第41回 今後の豪ドル円相場
第40回 今後のドル円相場
第39回 ダウ理論とエリオット波動(3)
第38回 ダウ理論とエリオット波動(2)
第37回 ダウ理論とエリオット波動(1)
第36回 ローソク足(3)
第35回 ローソク足(2)
第34回 ローソク足(1)
第33回 一目均衡表(4)
第32回 一目均衡表(3)
第31回 一目均衡表(2)
第30回 一目均衡表(1)
第29回 リトレースメント
第28回 避けられるリスク(その他の国編)
第27回 避けられるリスク(英国・オセアニア編)
第26回 避けられるリスク(日本・欧州編)
第25回「誰にでもわかるチャート教室」 避けられるリスク(米国編)
第24回「誰にでもわかるチャート教室」 ポイント&フィギュア
第23回「誰にでもわかるチャート教室」 練行足とカギ足
第22回「誰にでもわかるチャート教室」 新値足
第21回「誰にでもわかるチャート教室」 パラボリック
第20回「誰にでもわかるチャート教室」 エンベロープとボリンジャーバンド
第19回「誰にでもわかるチャート教室」 MACD
第18回「誰にでもわかるチャート教室」 ROC
第17回「誰にでもわかるチャート教室」 突発的な急変動に対処する
第16回「誰にでもわかるチャート教室」 DMI
第15回「誰にでもわかるチャート教室」 サイコロジカル・ライン
第14回「誰にでもわかるチャート教室」 RCI
第13回「誰にでもわかるチャート教室」 ストキャスティクス
第12回「誰にでもわかるチャート教室」 RSI
第11回「誰にでもわかるチャート教室」 時間軸の考え方
第10回「誰にでもわかるチャート教室」 フォーメーションあれこれ~その4
第9回「誰にでもわかるチャート教室」 フォーメーションあれこれ~その3
第8回「誰にでもわかるチャート教室」 フォーメーションあれこれ~その2
第7回「誰にでもわかるチャート教室」 フォーメーションあれこれ~その1
第6回「誰にでもわかるチャート教室」 移動平均線~その2
第5回「誰にでもわかるチャート教室」 移動平均線~その1
第4回「誰にでもわかるチャート教室」チャネルラインと外国為替市場の独自性
第3回「誰にでもわかるチャート教室」相場の方向性が一目瞭然、トレンドライン
第2回「誰にでもわかるチャート教室」相場のトレンドを探る
第1回「誰にでもわかるチャート教室」 相場が不安定だからこそ、チャート分析に頼りたい

為替情報部 アナリスト

岩間 大祐

大学卒業後の2004年に国内証券会社に入社。 外国為替証拠金取引業務に携わった後、金融情報サービス会社にて個人投資家向けの為替情報配信業務を担当。市況サービスのほか、テクニカル分析を軸にした情報を配信する。 国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト。

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