1月に決算を迎える積水ハウスは、長年にわたって配当金の増配と高利回りが継続しています。しかし、「業績は安定しているの?」「株価が下がっているけど大丈夫?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、積水ハウスの決算内容や株価推移、株主優待、配当方針を整理しながら、なぜ高配当の人気銘柄であり続けているのか考察します。
積水ハウス(1928)はどんな会社?
積水ハウスは、高い技術力・施工力を強みとした総合住宅メーカーです。主に、戸建て住宅および賃貸住宅、事業用建物の設計・施工・販売や賃貸住宅管理、分譲マンションの開発、リフォーム、不動産仲介、建築・土木工事など不動産に関するさまざまな事業を行っています。
日本全国のみならず、アメリカやオーストラリアなどの海外にも事業展開しており、累積建築戸数は世界一を誇る270万戸以上です。また、グループ企業では、金融サービスや信託業務などの事業も行っています。
積水ハウスの業績は?
売上高は、2015年度から2016年度にかけて約1.91兆円から約1.86兆円にやや減収するものの、2017年度以降は8期連続で増収中です。特に、2022年度から2023年度、また2024年度から2025年度にかけては大幅な増収となっています。
経常利益は、新型コロナウイルスの影響で2020年度から2021年度にかけて約2140億円から約1850億円に減益となるものの、2022年度以降は4期連続で増益しています。
2026年度の業績は、売上高が約4.33兆円、経常利益は約3210億円となる予想です。2025年度からそれぞれ増収・増益となる見込みとなっています。しかし、国内事業が好調である一方、アメリカの戸建て住宅事業の営業利益が低調である点には注意が必要です。

株価下落の理由は?
2025年12月時点の株価は約3400円です。2012年までは1000円以下で推移していた株価は、2013年以降小さな株価変動を繰り返しながらゆるやかに上昇し続け、2024年9月には約4200円の高値が付きました。
しかし、その後は株価は下落傾向となり、2025年6月の決算発表後には約3000円まで急落しました。株価下落の原因は、アメリカ戸建て住宅事業の不振による営業利益の減少と、アメリカ経済の不透明感が継続していることが考えられます。
積水ハウスの株主優待
積水ハウスの株主優待は、毎年1月末の権利確定日に、1000株以上保有する株主に対して、魚沼産コシヒカリの新米5キロが贈呈されます。毎年、10月下旬頃にゆうパックにて配送される予定です。

配当金は連続増配中
2026年度の配当金は、7月末の中間配当で72円、1月末の期末配当で72円の、年間1株当たり144円となる予想です。
この金額は、2012年度の20円、2013年度の28円、2014年度の43円、2015年度の50円、2016年度の54円、2017年度の64円、2018年度の77円、2019年度の79円、2020年度の81円、2021年度の84円、2022年度の90円、2023年度の110円、2024年度の123円、2025年度の135円から、14期連続で増配しています。
積水ハウスの配当方針は?
積水ハウスが掲げる配当方針は、平均配当性向40%です。さらに、2024年度から2026年度までは、配当金の下限値を年間1株当たり110円以上に設定しています。2026年度の配当金は144円、配当性向は約40.2%となり、配当方針を満たす見込みです。
14期連続で増配していますが、配当方針として累進配当は掲げていません。来年度以降の配当方針や業績によっては、減配となる可能性も考えられます。
積水ハウスの利回り
1株3400円で100株購入した場合、投資金額は34万円になります。配当金額は年間1株当たり144円のため、1万4400円となり、配当利回りは約4.2%です。
また、1000株を購入した場合、株主優待として約8000円相当の米が贈呈されるため、優待利回りは約0.2%、配当と優待を合わせた利回りは、約4.5%になります。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2022年度は約3.9%、2023年度は約4.6%、2024年度は約4.3%、2025年度は約3.8%でした。毎年4%前後の高い配当利回りを維持していることが分かります。

積水ハウスが人気銘柄である秘訣とは?
積水ハウスが多くの投資家から支持される大きな理由の一つは、安定した業績成長と、それに伴う長期的な株主還元姿勢にあります。
国内最大手の住宅メーカーでありつつ、海外でも事業を展開することにより、売上・利益ともに中長期で拡大してきた点は大きな強みです。
また、平均配当性向40%を掲げ、実際に14期連続で増配を実現してきた実績は、配当目的の投資家にとって高い安心材料となっています。
一方、株主優待も導入していますが、1000株以上保有する必要があるため、優待目的の投資には不向きです。優待の有無にこだわらず、安定した高配当銘柄を検討しているのであれば、ぜひ積水ハウスを投資先の候補に入れてみてはいかがでしょうか。

