NYダウ103ドル高と続伸 物価指数の伸び鈍化を受けて一時700ドル超上昇

13日のNY株式相場は続伸。米11月消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化したことを好感し、大幅高でスタートしたが、翌日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控え、ターミナルレート(利上げの最終到達地点)引き上げへの警戒感などから伸び悩んだ。


ダウ平均は、朝方に707ドル高まで上昇後、中盤に114ドル安まで反落し、103.6ドル高(+0.30%)で終了。

S&P500も2.77%高まで上昇後、0.73%高で終了し、ハイテク株主体のナスダック総合は3.84%高まで上昇後、1.01%高で終了した。


ダウ平均採用銘柄は、原油高を好感しシェブロンが2.23%高となったほか、セールスフォース、メルク、マイクロソフト、ゴールドマン・サックス、ホーム・デポも1.5%超上昇した一方、アムジェン、ユナイテッドヘルスが1%超下落した。


寄り前に発表された11月CPIは前年比+7.1%、前月比+0.1%となり、それぞれ市場予想の+7.3%、+0.3%を下回った。

変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIも前年比+6.0%と10月分の+6.3%から伸びが鈍化し、予想の+6.1%も下回った。


CPIの伸びが鈍化したことで米10年債利回りは前日の3.61%台から一時3.42%台まで低下し、主要通貨に対する米ドルの強さを示すドル指数は前日の105.13から103.98に低下した。


翌日に結果が公表されるFOMCでは、0.50%の利上げが予想されており、4会合連続での0.75%の利上げからスローダウンが予想されているが、メンバーのFF金利見通しやパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見などから今後の利上げペースの見通しに注目が集まる。


国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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