22日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続伸。終値は前日比2.71%高の19679.22ポイントだった。中国企業指数は3.33%高の6716.32ポイント。メインボードの売買代金は概算で1014億6000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、上げ幅を拡大した。上昇率が3%に近づく水準では伸び悩んだものの、終始堅調に推移した。前日の米株高が好感された。スポーツ用品のナイキの好決算や、米12月消費者信頼感指数が4月以来の高水準となったことを受け、個人消費が停滞するとの懸念が後退し、香港市場でも地合いが改善した。また、中国本土で2023年1月3日から、海外からの入国者に義務付けている指定施設での隔離措置を取りやめ、「0+3」(指定検疫施設での隔離なし、3日間の自宅観察)方式を採用する見通しと香港メディアが前日に報じたことを受け、中国本土との往来の正常化に対する期待も高かった。
ハンセン指数構成銘柄では、火鍋チェーンの海底撈国際(06862)、スポーツ用品の李寧(02331)、ニット衣料大手の申洲国際集団(02313)が大幅高。美団(03690)、JDドットコム(09618)、百度(09888)、テンセント(00700)など大型ネット株も買われ、指数を押し上げた。半面、アジア生保のAIAグループ(01299)、中国石油メジャーのCNOOC(00883)が軟調だった。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は4.61%高の4210.53ポイントと大幅に続伸。電気自動車の小鵬汽車(09868)、動画プラットフォームのビリビリ(09626)、データセンターの万国数拠(09698)、不動産業向けソフトウエアの明源雲集団(00909)が上昇率上位。下落は半導体受託製造の華虹半導体(01347)の1銘柄のみだった。