23日のNY株式相場は反発。注目された米11月個人消費支出(PCE)価格指数が予想を上回る強い結果となったことで、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化を警戒し軟調にスタートしたが、原油高を好感したエネルギー株を中心に3連休を前に買い戻しが優勢となった。
ミシガン大発表の期待インフレ率が前月分から低下し、インフレのピークアウトが期待されたことも支援となった。
ダウ平均は朝方に213ドル安まで下落したが、176.44ドル高(+0.53%)で終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.59%高、0.21%高で終了し、主要3指数がそろって反発した。
業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。原油高を好感しエネルギーが3.16%高となったほか、コミュニケーション、公益が1%超上昇し、不動産、素材、一般消費財、金融が0.6%超上昇した。
週間では、ダウ平均が0.86%高と3週ぶりに反発した一方、S&P500が0.20%安、ナスダック総合が1.94%安とともに3週続落した。
月初来ではダウ平均が4.01%安、S&P500が5.77%安、ナスダック総合が8.46%安となり、年初来ではダウ平均が8.63%安、S&P500が19.33%安、ナスダック総合が32.90%安となった。
FRBがインフレ指標として注目する米11月個人消費支出(PCE)価格指数は、変動の大きい食品、エネルギーを除くコア指数が前年比+4.7%と市場予想の+4.6%を上回った。
一方、12月ミシガン大1年先期待インフレ率確報値は前月分の4.6%から4.4%に低下し、同5年先インフレ率も3.0%から2.9%に低下した。