NYダウ73ドル安と反落 年間では主要3指数がそろって4年ぶりに反落

30日のNY株式相場は反落。年内最終の取引となったが、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ継続による景気後退(リセッション)懸念などを背景に売りが優勢だった。


ただ、原油高を好感したエネルギー株や、年初から大きく下落したネットフリックス、テスラなどが上昇し、終盤は下落幅を縮小して終了した。


前日に345ドル高となったダウ平均は、一時372ドル安まで下落したが、73.55ドル安(-0.22%)で終了。

S&P500とナスダック総合も1%超下落後、それぞれ0.25%安、0.11%安で終了した。


S&P500の11セクターはエネルギーが0.76%高と唯一上昇した一方、不動産、公益、素材、生活必需品、資本財など10セクターが下落した。


ダウ平均採用銘柄は、インテル、ボーイング、JPモルガン・チェース、シェブロンが0.6-0.8%上昇し、アップルも0.25%高となった一方、ホーム・デポ、トラベラーズが1%超下落し、マクドナルド、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)も0.7%超下落した。


年間では、ダウ平均が8.78%安、S&P500が19.44%安、ナスダック総合が33.10%安とそろって4年ぶりに反落。下落率は3指数ともにリーマンショックの2008年以来の大きさとなった。

四半期ではダウ平均が15.39%高、S&P500が7.08%高と4四半期ぶりに反発した一方、ナスダック総合は1.03%安と4四半期続落し、2001年以来の長期続落を記録した。

12月月間では、ダウ平均が4.17%安、S&P500が5.90%安、ナスダック総合が8.73%安とそろって3カ月ぶりの大幅反落となった。


国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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