香港大引け:4日続伸、21000ポイントを回復 半年ぶり高値

5日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続伸。終値は前日比1.25%高の21052.17ポイントだった。中国企業指数は1.51%高の7172.43ポイント。メインボードの売買代金は概算で1741億6000万HKドル。


ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、心理的節目の21000ポイントに乗せて寄り付いた後、序盤は上昇率を3%超に拡大した。買い一巡後は上げ幅を縮小し、その後はおおむね狭いレンジでもみ合ったが、終値ベースで昨年7月11日以来、約半年ぶり高値を更新した。新型コロナウイルス感染症の防疫措置を緩和する中国の経済回復への期待が買いを支えた。ただ、足元で相場が急上昇しただけに、短期的な過熱感が意識され、目先の利益いったん確定する売りが上値を抑えた。


ハンセン指数構成銘柄では、マッコーリーが強気判断でカバレッジを開始した自動車ディーラーの中升集団(00881)が約8%高と急伸。前日に安かったスマホ部品メーカーの舜宇光学科技(02382)が反発したほか、ビールメーカーの華潤ビール(00291)、大型ネット株の美団(03690)、製薬会社の翰森製薬(03692)の上昇が目立った。半面、海運会社の東方海外(00316)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(00762)、マカオカジノ株の銀河娯楽(00027)、アジア生保のAIAグループ(01299)などが下げた。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.51%高の4494.22ポイントと4営業日続伸。舜宇光学科技や新興自動車メーカーの小鵬汽車(09868)、理想汽車(02015)、蔚来集団(09866)が上昇率上位。半面、瑞声科技(02018)、金蝶国際ソフト(00268)、京東健康(06618)が逆行安となった。

中国株情報部 アナリスト

シ セイショウ

中国・上海出身。復旦大学を卒業後、外資系法律事務所で翻訳・通訳を担当。来日後は証券会社や情報ベンダーでの勤務を経て、2016年にDZHフィナンシャルリサーチに入社。

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