6日のNY株式相場は大幅反発。注目された米12月雇用統計で賃金の伸びが鈍化したことや、米12月ISM非製造業PMIが予想以上に悪化したことで米連邦準備理事会(FRB)による積極的な利上げへの警戒感が和らいだ。
寄り前に発表された12月雇用統計は、非農業部門雇用者数(NFP)が22.3万人増となり、市場予想の20.0万人増を上回ったものの、前月分改定値の25.6万人増から減少した。平均賃金は前月比+0.3%と前月分の+0.6%から伸びが鈍化し、予想の+0.4%も下回った。
寄り後に発表された12月ISM非製造業PMIは49.6と前回の56.5や予想の55.0を下回り、好不況の分かれ目となる50を割り込んだこともFRBの引き締め姿勢が効果を発揮していると受け止められた。
ダウ平均は上昇してスタートすると、終盤に780ドル高まで上昇幅を拡大し、700.53ドル高(+2.13%)で終了。
S&P500とナスダック総合もそれぞれ2.28%高、2.56%高で終了し、主要3指数がそろって大幅反発した。
週間ではダウ平均が483.36ドル高(+1.46%)と反発し、S&P500が1.45%高、ナスダック総合が0.98%高と、ともに5週ぶりに反発した。
業種別では、素材の3.44%高を筆頭にS&P500の全11セクターが上昇。IT、不動産、生活必需品、資本財、一般消費財、金融、公益も2%超上昇した。
ダウ平均採用銘柄も全30銘柄が上昇。インテル、ウォルグリーンが4%超上昇し、ボーイング、アップル、キャタピラー、ナイキ、ビザ、セールスフォース、スリーエム(3M)なども3%超上昇した。