香港大引け:反落、総じてマイナス圏でもみ合う ネット関連株に売り

19日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.12%安の21650.98ポイントだった。中国企業指数は0.38%安の7312.76ポイント。メインボードの売買代金は概算で925億9000万HKドルだった。


ハンセン指数は米株安の流れを引き継ぎ、安く寄り付いた。12月の米小売売上高と米卸売物価指数(PPI)がそろって予想を下回ったことを受け、米景気後退(リセッション)を警戒する売りが先行。ただ、売り一巡後は上げ幅を縮小し、中盤にはわずかながらプラス圏に浮上する場面もあった。「ゼロコロナ」政策が終了した中国の景気回復に対する期待が下値を支えた一方、来週の春節(旧正月)連休を前に、利益確定売りや持ち高調整の売りが重荷となったもよう。


ハンセン指数構成銘柄では、ネットイース(09999)、阿里健康(00241)、百度(09888)、美団(03690)などのネット関連株が売られ、指数を押し下げたほか、電機工具大手の創科実業(00669)の下げが目立った。半面、本土不動産関連の碧桂園服務(06098)、碧桂園(02007)、龍湖集団(00960)が高い。スポーツ用品の李寧(02331)、自動車ディーラーの中升集団(00881)や、マカオカジノのサンズ・チャイナ(01928)、自動車・電池メーカーのBYD(01211)なども買いを集めた。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.65%安の4449.91ポイントと反落。快手科技(01024)、万国数拠(09698)、ビリビリ(09626)が下落率上位。半面、トリップ・ドットコム(09961)、舜宇光学科技(02382)が逆行高を演じた。

中国株情報部 アナリスト

シ セイショウ

中国・上海出身。復旦大学を卒業後、外資系法律事務所で翻訳・通訳を担当。来日後は証券会社や情報ベンダーでの勤務を経て、2016年にDZHフィナンシャルリサーチに入社。

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