連休明け26日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続伸。終値は前営業日比2.37%高の22566.78ポイントだった。中国企業指数は2.98%高の7706.72ポイント。メインボードの売買代金は概算で1195億5000万HKドル。
ハンセン指数は終始堅調に推移した。中国で「ゼロコロナ」政策が終了してから初めての春節(旧正月)を迎え、連休中に中国本土、香港、マカオの観光業や小売業、娯楽業の盛況が伝わり、経済の本格的な回復に対する期待が買いを支えた。米連邦準備理事会(FRB)が近く利上げ停止を検討するとの観測を受けて連休中に米株式市場が堅調だったことも好感された。前場は上昇率2%の水準で上値が重かったが、後場に入るともみ合いながら上げ幅を広げ、終値ベースで昨年3月1日以来、約11カ月ぶり高値を更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、スマホ大手の小米集団(01810)が12%超高と急伸。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(02382)、本土不動産関連の龍湖集団(00960)と碧桂園服務(06098)、スポーツ用品の李寧(02331)、自動車株の吉利汽車(00175)とBYD(01211)も上昇が目立った。インターネットサービス大手のテンセント(00700)は大幅に続伸した。半面、海運株の東方海外(00316)、マカオカジノ株のサンズ・チャイナ(01928)と銀河娯楽(00027)、衛生用品大手の恒安国際集団(01044)などが逆行安となった。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は4.26%高の4763.61ポイントと大幅に続伸。データセンター大手の万国数拠(09698)、新興自動車メーカーの蔚来集団(09866)、理想汽車(02015)、小鵬汽車(09868)が10%以上の大幅高となるなど、全構成銘柄が上昇した。