2日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.52%安の21958.36ポイントだった。中国企業指数は0.72%安の7505.79ポイント。メインボードの売買代金は概算で1400億5000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた。米金融引き締めへの過度な懸念が後退し、買いが先行。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が会見でインフレがスローダウンしているとの認識などを示し、市場では「ハト派的」と受け止められ、「利上げ停止は近い」との見方が出た。ただ、買い一巡後は上げ幅を縮小し、上値の重さが意識されると、指数は下値を切り下げる展開。後場はおおむね前日終値を挟んでもみ合ったが、終盤に22000ポイントを割り込み、この日の安値圏で取引を終えた。利益確定売りが重荷となったほか、ダウ指数先物が下げに転じたことも嫌気されたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、本土不動産関連の碧桂園服務(06098)、碧桂園(02007)、華潤万象生活(01209)が安い。太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(00968)が売られたほか、傘下「ZEEKR」ブランドの電気自動車(EV)の1月納車台数が前年同月比で12%減少したと発表した民営自動車メーカーの吉利汽車(00175)が下げた。半面、米OpenAIが公開したチャットボット「ChatGPT」に類似したツールのサービスを3月にもリリースするとの報道を手がかりに検索中国最大手の百度(09888)が大幅に続伸。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(02382)、製薬株の中国生物製薬(01177)と薬明生物技術(02269)、香港不動産関連の恒隆地産(00101)とLink REIT(00823)が上昇した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.02%高の4696.55ポイントと小幅に続伸。キングソフト(03888)、百度、舜宇光学科技、華虹半導体(01347)が上昇率上位。半面、センスタイム(00020)、蔚来集団(09866)、阿里健康(00241)が大きく下げた。