6日のNY株式相場は続落。金利上昇を受けて年初から大きく上昇したハイテク・グロース株に利益確定売りが強まったことや、タイソン・フーズなどの決算発表銘柄の下落が重しとなった。
翌日以降にパウエルFRB議長発言やウォルト・ディズニーなどの決算発表もあり、様子見姿勢も強まった。
ダウ平均は34.99ドル安(-0.10%)と小幅に3日続落。朝方に242ドル安まで下落したが、午後に36ドル高まで上昇した。
S&P500は終日マイナス圏で推移し、0.61%安で終了。年初から5週続伸したナスダック総合は1.00%安と比較的大きな下落となった。
S&P500の11セクターは公益(+0.87%)、生活必需品(+0.02%)を除く9セクターが下落。コミュニケーション、IT、素材が1%超下落し、不動産、ヘルスケア、エネルギーが0.4-0.7%下落した。
先週は米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げが決定され、欧州中央銀行(ECB)と英中銀(BOE)も0.50%の利上げを決定したが、FOMC後の会見でパウエルFRB議長がインフレ鈍化の認識を示したことで利上げの早期打ち止め期待が強まった。
しかし、週末3日の米1月雇用統計が強い結果となったことで利上げ停止期待が再び後退した。
この日は、米10年債利回りが前日の3.53%台から3.64%に上昇し、金融政策により敏感な米2年債利回りも前日の4.30%から4.47%に上昇したことで金融政策の先行き不透明感が強まった。