7日のNY株式相場は反発。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がインフレの鈍化が始まっているとの認識を再び表明したことで利上げの早期停止期待が高まった。
ただ、データ次第ではより積極的な引き締めが必要になるとも述べたことで警戒感が強まる場面もあった。
ダウ平均は265.67ドル高(+0.78%)と4日ぶりに反発。パウエルFRB議長発言を受けて上昇後、256ドル安まで反落する場面もあったが、終盤には348ドル高まで上昇した。
S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.29%高、1.90%高と3日ぶりに大幅反発した。
米10年債利回りは上昇したものの、ハイテク株は堅調。半導体のエヌビディアが5.14%高となったほか、マイクロソフトとアルファベットも4%超上昇した。
S&P500の11セクターはエネルギー、コミュニケーション、IT、素材、金融など8セクターが上昇した一方、生活必需品、不動産、公益の3セクターが小幅に下落した。
ダウ平均採用銘柄はマイクロソフトが4.20%高となったほか、人員削減を好感したボーイングが3.84%高、原油高を受けてシェブロンも2.62%上昇。アップル、トラベラーズ、ウォルト・ディズニーも1.6-1.9%上昇した一方、ベライゾン、ホーム・デポが1%超下落した。