10日のNY株式相場は高安まちまち。米10年債利回りが上昇したことでエヌビディア、テスラ、ネットフリックスなどのハイテク・グロース株が下落した一方、原油高を好感したエネルギー株や、公益、ヘルスケアなどのディフェンシブ株が上昇した。
ダウ平均は朝方に107ドル安まで下落する場面もあったが、169.39ドル高(+0.50%)と3日ぶりに反発して終了。
S&P500も前日終値を挟んでもみ合ったが、0.22%高で終了し、3日ぶりに反発。
一方、ハイテク株主体のナスダック総合は終日マイナス圏で推移し、0.61%安と3日続落して終了した。
週間ではダウ平均が56.74ドル安(-0.17%)と小幅に2週続落し、S&P500が1.11%安と3週ぶりに反落。ナスダック総合は2.41%安と6週ぶりの大幅反落となった。
業種別ではエネルギー、公益、ヘルスケア、生活必需品など8セクターが上昇し、一般消費財、コミュニケーション、ITの3セクターが下落した。
ダウ平均採用銘柄は、シェブロン、ウォルグリーンが2%超上昇し、ユナイテッドヘルス、メルク、ウォルマート、IBMなども1%超上昇。一方、セールスフォースが3.82%安、ウォルト・ディズニーが2.08%安となった。
米10年債利回りは前日の3.68%台から3.74%台に上昇(価格は低下)。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が注目する2月ミシガン大1年先期待インフレ率速報値が4.2%と前月分の3.9%から上昇したことで、早期の利上げ停止期待が後退し、債券売りが強まった。