NYダウ376ドル高と続伸 金利低下を受けてナスダック総合は4日ぶりに反発

13日のNY株式相場は上昇。翌日に注目の米1月消費者物価指数(CPI)の発表を控える中、ニューヨーク連銀が発表した3年後のインフレ予想が前回から0.3%ポイント低下の2.7%となり、米10年債利回りが低下したことでハイテク株を中心に買い戻しが強まった。


ダウ平均は小幅高でスタートすると、終盤に380ドル高まで上昇し、376.66ドル高(+1.11%)と2営業日続伸して終了。

S&P500も終盤に上昇幅を拡大し、1.14%高と続伸した。

先週に2.41%安と6週ぶりに反落したナスダック総合も1.48%高と4営業日ぶりに反発した。


S&P500の11セクターは、エネルギー(-0.61%)を除く10セクターが上昇。IT、一般消費財、生活必需品、金融、コミュニケーションが1%超上昇した。


ダウ平均採用の30銘柄は、シェブロン(-0.56%)、ウォルト・ディズニー(-0.37%)の2銘柄が下落した一方、マイクロソフトが3.12%高となったほか、インテル、セールスフォース、ナイキ、ホーム・デポも2%超上昇。時価総額最大のアップルや、翌日に決算を発表するコカ・コーラも1.6%超上昇した。


翌日に発表される米1月CPIの市場予想は前年比+6.2%と前月の+6.5%から伸び率の鈍化が見込まれ、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIも前年比+5.5%と前月分の+5.7%から鈍化が見込まれている。

予想通りの鈍化となれば、早期の利上げ停止期待が再び高まることが期待される。



国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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