14日のNY株式相場は高安まちまち。注目された米1月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びとなったことで利上げ打ち止め期待の後退が重しとなった。
ただ、伸び率は鈍化が続いており、売り一巡後は買い戻しが優勢だった。
ダウ平均は軟調にスタートすると、85ドル高まで上昇。その後、418ドル安まで下落したが、156.66ドル安(-0.46%)と下落幅を縮小して終了した。
S&P500も1.02%安まで下落後、0.03%安とほぼ横ばいで終了し、ハイテク株主体のナスダック総合は1.10%安まで下落後、0.57%高と上昇して終了。
ダウ平均とS&P500は3日ぶりの反落となったが、ナスダック総合は2日続伸した。
S&P500の11セクターは一般消費財、IT、素材など4セクターが上昇し、不動産、生活必需品、ヘルスケア、金融など7セクターが下落した。
ダウ平均採用銘柄はボーイング、ナイキ、シェブロンなどが上昇した一方、トラベラーズ、コカ・コーラ、ホーム・デポ、キャタピラー、ハネウェルなどが下落した。
寄り前に発表された米1月CPIは前年比+6.4%と市場予想の+6.2%を上回り、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIも+5.6%と予想の+5.5%を上回る伸びとなった。
1月CPIは前月比でも+0.5%と予想の+0.4%を上回り、12月分は-0.1%から+0.1%に改定された。
総じて強いCPIを受けて米10年債利回りは前日の3.71%台から一時3.8%付近まで上昇し、3.74%で終了した。