21日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.71%安の20529.49ポイントだった。中国企業指数は1.97%安の6925.07ポイント。メインボードの売買代金は概算で1111億7000万HKドル。
ハンセン指数は軟調に推移した。序盤にプラス圏に浮上する場面もあったが、勢いが続かず、下向きに転じると大引けにかけて下値を切り下げる展開。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ継続観測に加え、気球問題やウクライナ問題を巡る米中対立の激化への懸念が重荷となった。また、通販大手のJDドットコム(09618)が3月に100億元規模の購入補助キャンペーンを実施するとの報道を受けて同銘柄が急落。ほかの大型ネット株にも売りが波及し、地合いを冷やした。指数は終値ベースで1月3日以来、1カ月半ぶり安値を更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、JDドットコム、百度(09888)、アリババ集団(09988)、美団(03690)、テンセント(00700)がそろって大幅安。医薬品受託開発の薬明生物技術(02269)、火鍋チェーンの海底撈国際(06862)も下げがきつい。半面、前引け後に2022年12月本決算を発表したハンセン銀行(00011)が3%超の上昇。通期配当額が予想を上回ったことが好感された。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(00762)が続伸したほか、本土系不動産株の華潤置地(01109)、石油メジャーのCNOOC(00883)なども逆行高を演じた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.56%安の4158.06ポイントと大幅に続落。JDドットコム、快手科技(01024)、万国数拠(09698)、ビリビリ(09626)が下落率上位。上昇は華虹半導体(01347)とセンスタイム(00020)の2銘柄のみだった。