NYダウ84ドル安と続落 ナスダック総合は4日ぶりに反発

22日のNY株式相場は高安まちまち。午後に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を控えて揉み合ったが、議事要旨がややタカ派的な内容だったことや、米10年債利回りが上昇したことで売りが優勢となった。


ダウ平均は議事要旨公表前に116ドル高まで上昇したが、議事要旨公表後に181ドル安まで下落し、84.5ドル安(-0.26%)と2日続落して終了。

S&P500も0.50%高まで上昇後、0.16%安と小幅に4営業日続落した。

一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.13%高と小幅ながら4日ぶりに反発。業績見通しを引き上げたパロ・アルト・ネットワークスが12.50%高と急伸したほか、テスラとアマゾン・ドット・コムも1%超上昇した。


0.25%の利上げが決定された1月31日-2月1日のFOMCでは、一部のメンバーが0.50%の利上げを支持したことが明らかになったほか、労働市場が非常にタイトだとしてインフレ抑制のために利上げ継続が必要だとされた。

ただ、おおむね予想された通りの内容だったことで影響は限定的だった。


米10年債利回りは前日の3.95%台から一時3.97%近くまで上昇したが、3.92%で終了した。


引け後に決算を発表したエヌビディアは時間外で8%超上昇。人工知能(AI)を含むデータセンター向け半導体が好調で、売上高と利益が市場予想を上回ったことが好感された。



国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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