新型コロナウイルス感染対策としてのマスク着用に関して、3月13日(月)から個人の判断に委ねられます。
テレビでニュース番組を見ていると、マスク着脱に関する街頭アンケートが行われており、ほとんどの方がマスクの着用を継続すると回答しました。
筆者も感染予防のため着用を続けるつもりでいるため、結果は予想通りでした。
しかし驚いたのは、着用継続の理由です。
女性から「素顔を見せるのが恥ずかしい」「メイクをするのが面倒くさい」との回答が多く、中には「メイクの仕方を忘れてしまった」との回答がありました。
5月8日から新型コロナウイルスの分類が鳥インフルエンザと同類の5類に引き下げられることもあり、今後は外出機会の増加が予想されます。
しばらくマスクを着用したとしても、夏場にかけてはマスクを外す人が増えるとみています。
ファンデーションなど化粧品の売り上げが増加するのみならず、メイクレッスンの需要が増加するのではないかと考えています。
資生堂では美容レッスンとビューティー講座を開講
主要の化粧品メーカーではメイクレッスンを開催しています。
まず資生堂(4911)では、東京都の銀座にあるSHISEIDO THE STOREにて美容レッスンを開催しています。
機器を使った分析をもとに、美しくなるためのテクニツクを身につけることができるのが特徴となります。
5種類のレッスンが用意されており、レッスン時間は約90分(税込16,500円)、もしくは約120分(税込22,000円)となります。
美容レッスン以外にも、「ライフクオリティー ビューティーセミナー」として、学校、企業、医療関係者向けにビューティ講座を開催しています。
具体的には、就職活動生向けに身だしなみメイク講座、企業向けには社内研修での身だしなみ・メイク講座などが用意されています。
商品購入の継続で業績拡大が期待される
ノエビアホールディングス(4928)では、東京都を中心に札幌、名古屋、京都、梅田にあるノエビア サロン ド スペチアーレサロンでカラー&メイクレッスンを開催しています。
レッスン時間は90分で2回コース(税込6,270円)、1回目はカウンセリング、メイクオフ、カラーレッスン、2回目はメイクアップレッスンとなります。
30代と40代を中心に幅広い層の方が利用しています。
ファンケル(4921)ではファンケル銀座スクエア5Fのパーソナルカウンセリングビューティでメイクアップレッスンを行っています。
(1)ベーシック 素肌美レッスン(約50分/2,200円(ファンケル会員1,650円))、(2)インナービューティアップレッスン(約70分/3,300円(ファンケル会員2,750円))、(3)パーソナルメイクアップレッスン(約90分/2,750円(ファンケル会員2,200円))、3コースのレッスンが用意されています。
会員割引があり、登録してからレッスンを受講するとお得感があります。
化粧品メーカーにとってレッスン代のほかに、レッスンを継続していれば定期的に商品の購入が継続し、業績拡大にも寄与することが期待されます。
メイクレッスンの需要が増加するか注目
その他には、化粧品メーカー以外では、高島屋(8233)の日本橋店と横浜店にある「Belle Studio by mul (ベルスタジオ バイ エムユーエル)」でメイクレッスンを受けることができます。
約50種類のメニューがあり、ヘアからトリートメントまで種類は豊富です。
今後マスクの着用が緩和するなか、マスクの着脱状況やメイクレッスンの需要が増加するか注目したいと思います。