20日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比1.11%高の20890.22ポイントだった。中国企業指数は1.15%高の7179.07ポイント。メインボードの売買代金は概算で893億HKドル。
ハンセン指数は前日の米株式相場が大幅に反発した流れを引き継ぎ、高くスタート。寄り付き直後に心理的節目の21000ポイントを上抜けた。19日の米国市場で過度なインフレ懸念が和らぎ、米ドル高が一服したことを受けて幅広いセクターに買いが入った。ただ、後場に入ると節目を再び割り込み、大引けにかけてじりじりと上げ幅を縮めた。中国で未完成物件の購入者が住宅ローンの支払いを拒否する問題が注目されるなか、建設業者など不動産デベロッパーの取引先も売掛金の回収の遅延で銀行融資の返済や代金の支払いができなくなったと政府に訴えたと伝わり、事態のさらなる深刻化が警戒されたもよう。
セクター別では、電動工具の創科実業(00669)、火鍋チェーンの海底撈国際(06862)が高い。ネットイース(09999)、美団(03690)、アリババ集団(09988)などのネット株が買われ、指数を押し上げた。半面、中国海外発展(00688)、龍湖集団(00960)、華潤置地(01109)、碧桂園服務(06098)など不動産関連株の下げが目立った。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.56%高の4576.86ポイントと反発。上場来初の自社株買いの実施を発表したセンスタイム(00020)が9営業日ぶりに大幅反発。ビリビリ(09626)、華虹半導体(01347)、トリップ・ドットコム(09961)も高い。半面、新興自動車メーカーの理想汽車(02015)、小鵬汽車(09868)、蔚来集団(09866)がそろって売られた。