まだまだ2023年はスポーツイベントが続く

野球のワールド・ベースボール・クラシック(以下、WBC)は決勝戦で日本代表が米国代表を破り、3大会ぶり3回目の優勝を遂げました。

最後は大谷翔平選手が米メジャーリーグで同僚のトラウト選手を三振に仕留め、優勝を決定したシーンは非常にドラマチックでした。

国民に感動と勇気を与えてくれた日本代表を心から祝福したいと思います。

特に準決勝でメキシコにサヨナラ勝ちした戦いには、「物事を最後まで諦めてはいけない」ということを改めて教えられました。


WBC関連銘柄は開催前に株価急騰

では本題に入りますが、以前の記事でWBC関連銘柄として、ハブ(3030)ミズノ(8022)を紹介しました。

まずハブの株価動向に関しては、2月17日から宮崎県で日本代表の合宿が開始されると上昇トレンドを形成。特に大谷翔平選手やヌートバー選手など米メジャーリーグの選手が3月4日の壮行試合から参加すると株価は一段高となり、日本代表の初戦(対中国代表)となる9日に1000円台に乗せました。



ミズノの株価動向に関して、2月10日につけた安値(2721円)を底に上昇基調となりました。ハブと同様に3月に入ると急伸し、10日に昨年来高値(3760円)を更新しました。ユニフォームを中心WBC関連グッズの好調な売り行きに伴い、業績拡大への期待が株価の上昇要因につながったようです。



2銘柄ともWBCが開始した後は売りに押される展開となりましたが、開始にかけて非常に強い動きが続きました。


バスケットとラグビーのワールドカップが開催

WBCが終了したことにより、これらの銘柄は投資妙味がなくなると考えられていませんか?

いいえ、引き続き注目した方が良いと思います。

その理由として、2023年はスポーツイベントが続くからです。


まずFIBAバスケットワールドカップ8月25日(金)から9月10日(日)にかけて開催され、日本(沖縄)、フィリピン、インドネシアと初の共催となります。

北米プロバスケットボールNBAのレイカーズで活躍する八村塁選手やネッツに所属する渡辺雄太選手の参加が決定すれば、かなりの盛り上がりをみせるでしょう。


さらに9月8日(金)から10月28日(日)にかけてフランスでラクビーワールドカップが開催されます。

前回2019年に日本で行われたワールドカップでは、日本が史上初のベスト8に進出したこともあり、国民中が熱狂しました。

外国人のサポーターの来日もニュースで報じられるなど、ラグビーへの注目度は高まりました。

2大会連続のベスト8以上を目指しており、国民の期待が高まりそうです。


ハブやスポーツ用品銘柄は物色されやすい

国際的なスポーツイベントが相次ぐことから、スポーツバーなど集団で応援する機会の増加が見込まれることからハブ、応援グッズに加えラグビーやバスケッ用品関連の売り上げ増への期待感からミズノを中心にスポーツ用品関連銘柄が物色されやすくなると予想しています。


実際に2019年のラグビーワールドカップの開催時、特にハブは開催期間前から株価は大幅に上昇しました。



WBCの終了で材料難から上値の重い展開が続くかもしれませんが、上記のスポーツイベントの開催前から株価の上昇が期待できるのではないかと考えています。

引き続き、株価動向に注目してみて下さい。


日本株情報部 アナリスト

角屋 昌範

2005年に国内証券会社へ入社後、投資情報部や調査部に在籍。投資情報部では、米国や香港株式市場見通しの作成など海外金融市場に関する調査業務に携わる。調査部では、ネット関連セクターを中心に国内個別企業のアナリストレポートを執筆した。 国内証券会社などを経て2019年に入社。主に先物市場見通しなど「デリバティブコンテンツ」を担当。 CFP DCプランナー

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