13日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.17%高の20344.48ポイントだった。中国企業指数は0.13%高の6875.45ポイント。メインボードの売買代金は概算で1099億9000万HKドル。
ハンセン指数は心理的節目の20000ポイントを割り込んで寄り付いた。米国時間の12日に公開された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で金融不安の経済への悪影響が改めて意識され、米景気後退を懸念する売りが先行。ただ、売り一巡後は再び20000ポイントに乗せ、下げ幅を縮めた。3月の米消費者物価指数(CPI)の予想下振れを受けて米利上げの長期化懸念が後退したほか、午前中に発表された3月の中国貿易統計の予想上振れを好感。20200ポイントを挟んでもみ合う場面が目立ったが、ダウ株価指数先物が上昇に転じたこともあり、大引け間際にプラス圏に切り返してこの日の取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬株の薬明生物技術(02269)、翰森製薬(03692)、中国生物製薬(01177)が大幅高。台湾系食品メーカーの康師傅控股(00322)、ニット衣料大手の申洲国際集団(02313)も高い。安く始まったインターネットサービス大手のテンセント(00700)は上昇に転じた。半面、半導体受託製造のSMIC(00981)や本土不動産株の碧桂園(02007)が反落。ネット通販大手のJDドットコム(09618)とアリババ集団(09988)は続落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.17%安の4159.85ポイントと続落。理想汽車(02015)、舜宇光学科技(02382)、阿里健康(00241)が上昇率上位。半面、センスタイム(00020)が7.5%超安と急落した。
その他では、1年ぶりに取引を再開した本土不動産大手の融創中国(01918)は2.04HKドルで終え、取引停止前の終値に比べ55.46%下落した。