22日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.17%高の20609.14ポイントだった。中国企業指数は0.10%高の7106.70ポイント。メインボードの売買代金は概算で851億4000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、じりじりと上げ幅を縮小した。前日の米株高や米長期金利の低下を好感し、買いが先行したものの、勢いは限られた。中国で新型コロナウイルスの感染が収束せず、厳しい行動制限の再導入が警戒されているほか、建設が止まった物件の購入者が住宅ローン返済を拒否する動きが拡大しており、事態のさらなる深刻化への懸念が重荷。また、米欧の主要中銀がインフレ抑制のために利上げで足並みを揃えるなか、世界景気の後退リスクへの警戒感も根強い。後場にはマイナス圏に沈む場面もあったが、下値では買い戻しが入り、終盤はおおむね小高い水準でもみ合った。
ハンセン指数構成銘柄では、マカオカジノ株のサンズ・チャイナ(01928)、銀河娯楽(00027)が高い。マカオで23-29日にカジノ施設を含めた工業・商業企業の限定的な営業再開を当局が認めたことを好感。海運の東方海外(00316)が3%超、香港不動産の恒隆地産(00101)、衛生用品大手の恒安国際集団(01044)が2%超の上昇。半面、自動車ディーラーの中升集団(00881)、アルミメーカーの中国宏橋(01378)、電動工具大手の創科実業(00669)、ニット衣料大手の申洲国際集団(02313)が下げた。不動産株の華潤置地(01109)、碧桂園(02007)と傘下の碧桂園服務(06098)も軟調だった。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.33%高の4597.64ポイントと3日続伸。新興自動車メーカーの蔚来集団(09866)、理想汽車(02015)、動画プラットフォームの快手科技(01024)、ビリビリ(09626)が買われた半面、不動産事業向けソフト開発会社の明源雲集団(00909)、スマホ部品・受託製造のBYDエレクトロニック(00285)、ゲーム・オフィスソフトのキングソフト(03888)が下落した。