23日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.25%安の19431.25ポイントだった。中国企業指数は1.35%安の6603.57ポイント。メインボードの売買代金は概算で863億7000万HKドル。
ハンセン指数は小高く始まった後、ほどなくマイナス圏に沈むと、徐々に下げ幅を拡大した。米国の債務上限問題を巡る警戒感が引き続き相場の重しとなったほか、中国本土市場の下落も嫌気された。また、香港市場は26日が仏誕節で休場となるため、連休を前に積極的な買いも手控えられたもよう。終値は3月21日以来、約2カ月ぶりの安値だった。
ハンセン指数構成銘柄では、日本の半導体製造装置の中国への輸出制限が米国よりも厳格になるとの見方が嫌気され、SMIC(00981)が6%超下落した。中国宏橋(01378)や碧桂園(02007)の下落も目立ったほか、電能実業(00006)や長江インフラ(01038)など公益株も売られた。半面、中国で新型コロナウイルスの感染が再拡大しており、6月末に感染がピークを迎えるとの報道を受けて翰森製薬(03692)や薬明生物技術(02269)が買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.31%安の3852.45ポイント。SMICや華虹半導体(01347)が大きく下げたほか、ネットイース(09999)や衆安在線財産保険(06060)の下落も目立った。半面、蔚来集団(09866)が4%超上昇。1-3月期決算を発表した快手科技(01024)は3.08%高。