28日のNY株式相場は続落。上昇してスタートしたものの、寄り後に発表された6月消費者信頼感指数が大きく悪化したことで景気後退懸念から売りが強まった。
ダウ平均は朝方に446ドル高まで上昇後、491.27ドル安(-1.56%)とほぼ一日の安値で終了。S&P500とナスダック総合もともに約1%上昇したが、それぞれ2.01%安、2.98%安で終了。主要3指数がそろって2日続落となった。
S&P500の11セクターは原油高を好感したエネルギーが2.70%高と唯一上昇した一方、一般消費財の4.03%安を筆頭に10セクターが下落。IT、コミュニケーションも約3%下落した。
コンファレンス・ボードが発表した米6月消費者信頼感指数は98.7と前月分改定値の103.2から大きく悪化し、市場予想の100.4も下回った。
コンファレンス・ボードが同時に発表した1年先のインフレ見通しが+8%と1987年以来の高い伸びとなったことで、景気後退懸念に加え、インフレ高進懸念や金融引き締め加速懸念も高まった。
S&P500は6月17日の取引時間中の安値3636.87ポイントから24日終値の3,911.74ポイントまで7.6%高と大幅に反発したことで、底打ち・反転が期待されたものの、週明けから2日続落し、年初からの下落トレンドをブレークできなかったことで、「弱気相場」における一時的な反発だったとの見方が強まった。