ライブや音楽フェスが本格再開
新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきたことから、今年はアーティストによるライブや音楽フェスティバル(以下、音楽フェス)が本格的に再開します。
すでに6月3日~4日に東京都の日比谷公園で、日比谷音楽祭が4年ぶりに飲食ブース含めコロナ禍前のスタイルで開催されました。
Mr.Childrenの桜井和寿、木村カエラ、B‘zなど様々な歌手が登場し、多くの観客を魅了しました。
実は筆者も先日、FUNKY MONKEY BABYSのライブに行きました。
声出しが解禁となり、マスクを着用しながら歌って踊ってタオルを振り回すなどライブを存分に満喫することができました。
歌手と観客が一体となった会場開催ならではの盛り上がりを体感できて凄く良かったです。
ちなみにFUNKY MONKEY BABYSは9月中旬までほぼ毎週末に全国でライブを行う予定です。
今夏は4大音楽フェスが開催予定
音楽フェスに関しては、7~8月にかけて、「フジロックフェスティバル(7/28~30)」「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル(8/5・6、8/11~13)」「ライジング・サン・ロックフェスティバル(8/11・12)」「サマーソニック(8/19・20)」といった4大フェスが開催予定となっています。
ぴあ総研の調査によると、2023年のライブエンタメ市場規模は6330億円とコロナ禍前となる2019年(6295億円)を上回ると予測しています。
2020年には1106億円と規模は一段と落ち込みましたが、2021年以降は急回復し、2023年から2025年にかけて2%強の成長が続くと推計しています。
音楽イベント関連銘柄に注目
コロナ禍での制限がなくなり、今年こそはライブや音楽フェスに参加しようと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は音楽イベント関連銘柄に注目します。
まず桑田佳祐、福山雅治など大物アーティストを擁する芸能プロのアミューズ(4301)ではライブ開催に伴い、イベント収入やグッズ売上収入の増加が業績に寄与するとみられます。
同様に倖田來未や大塚愛など人気アーティストを擁するエイベックス(7860)でも大型ライブ公演の増加で好業績が期待されます。
また音楽アーティストのファンクラブを運営するSKIYAKI(3995)では、チケットやグッズ販売の増加のみならず、ライブに魅了されたことでファンクラブの有料会員数の増加につながる可能性があります。
有料会員数が増加すれば、安定的なストック収益の確保が見込まれます。
実際のライブでは音響や映像などの演出も重要です。
その代表格はヒビノ(2469)となります。
主に音響・映像サービスを提供しており、音響エンジニアを200人以上抱え、コンサートの音響や映像をサポートしています。
数多くのコンサートを受注し、2023年3月通期のコンサート・イベントサービス事業の売上高とセグメント利益はコロナ禍前を上回りました。
今後はコンサートをはじめイベント再開に伴い、さらなる業績拡大が期待できそうです。2024年3月期の売上高は2期ぶりに過去最高を更新する見通しとなっています。
その他には、IMAGICA GROUP(6879)は映像制作を手掛けるほか、ライブ向けの演出も行っています。
本格的な夏の音楽フェスやライブシーズンに向かうなか、音楽ファンのみならず、音楽イベント関連銘柄も盛り上がりをみせるか注目しましょう。