今回は9月の株主優待の権利が取れるおすすめの3銘柄を紹介したいと思います。なお、 権利確定日は9月30日ですので、2024年の権利付最終日は9月26日(木)となります。では銘柄をみていきます。
1.サイバーエージェント(東証プライム上場:4751)
メディア事業やインターネット広告事業を行う同社は、9月末日時点の株主名簿に記載された株主を対象に、株主優待として、子会社のAbemaTVが提供する新しい未来のテレビ「ABEMA(以下、AbemaTV)」のプレミアム利用料の無料クーポンを贈呈しています。
500株以上保有すれば、AbemaTVのプレミアム限定コンテンツがすべて見放題となる「ABEMA プレミアム」が12カ月無料で利用できます。通常は、月額は960円(税込)となりますので、かなりお得です。なお、100株保有し試しに3カ月だけ利用してみるというのもよいと考えます。
同社の業績ですが、これまで全体の足を引っ張ってきたメディア事業が、24.9期第2四半期、第3四半期と連続で黒字を達成しました。ABEMA関連事業が好調とのことで、メディア事業の投資回収フェーズ入りが期待されます。
最低投資金額は、2024年9月11日の終値は1033.5円でしたので、1033.5円×100株=10万3350円(手数料等考慮せず)となります。
【サイバーエージェントの日足チャート】
2.日本ドライケミカル(東証スタンダード上場:1909)
防災設備大手の同社の株主優待は、防災関連の品などから選択できます。毎年9月30日の株主名簿に記載された株主は、保有株数に応じて優待品を選択できます。
同社ウェブサイトによると2024年度に選択できる商品として、「保存食5年サポートセットⅡ」、「オリジナル缶 de ボローニャ(食料備蓄品)」、「玄米リゾットギフトセット」、「非常食ギフトセット」、「にんべんだしがゆ」、「マイレット mini-10(非常用の簡易トイレセット)」、「ロゴスマルチツール」、「LEDランタンライト」、「脱出ツール」、「ヘルメット 148型」、「長期保存食セット 1 日分」、「転倒防止シート」、「乾電池式スマホ充電器」、「オリジナルQUOカード (1000円分)」、「国際災害義援金(1000円分)」となっています。
2024年1月1日には能登半島地震が発生、8月8日には南海トラフ地震臨時情報が発表されました。自身の防災意識向上を目的に、同社の株主優待を狙ってみるのもよいと思われます。
同社の25.3期第1四半期の連結営業利益は8.9億円(前年同期比38.2%増)と大幅な増益となっています。採算性の良い工事案件を受注できたことなどが要因です。業績好調な防災関連銘柄として注目できます。
最低投資金額は、2024年9月11日の終値は2981円でしたので、2981円×100株=29万8100円(手数料等考慮せず)となります。
【日本ドライケミカルの日足チャート】
3.ホソカワミクロン(東証プライム上場:6277)
粉体関連装置で業界首位の同社は、毎年9月末の株主名簿に記載された株主を対象に同社グループの商品(シャンプー、コンディショナー、化粧品など)を贈呈しています。具体的は、保有株式数や保有期間の区分に応じて、一定金額相当の優待品が贈呈されます。
同社の24.9期第3四半期累計期間の連結営業利益は58.8億円(前年同期比18.6%増)と大幅な増益となっています。粉体関連事業およびプラスチック薄膜関連事業がいずれも堅調だったとしています。なお、同社は決算と併せて40万株・10億円を上限とした自己株取得枠を設定することも発表しました。株主還元姿勢も評価できると考えます。
最低投資金額は、2024年9月11日の終値は4025円でしたので、4025円×100株=40万2500円(手数料等考慮せず)となります。
【ホソカワミクロンの日足チャート】
まとめ
今回は9月に株主優待の権利が取れるおすすめの3銘柄を紹介しました。3銘柄とも年1回の権利確定になりますので、このチャンスを逃すと1年間待たなければなりません。権利付最終日は9月26日ですが、早目に買い付けておくのもよいと考えます。