NYダウ313ドル安と反落 FOMCを翌日に控え、金利上昇が重し

20日のNY株式相場は反落。翌日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控える中、金利の上昇が続いたことが重しとなった。


政策金利の動向に敏感な米2年債利回りが2007年以来の高水準となる3.99%台に上昇し、米10年債利回りは2011年以来となる3.60%台に上昇した。


ダウ平均は終日マイナス圏で推移し、313.45ドル安(-1.01%)で終了。一時、553ドル安まで下落幅を拡大した。

S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.13%安、0.95%安で終了し、主要3指数がそろって大幅に反落した。


業種別では、不動産の2.57%安を筆頭にS&P500の全11セクターが下落した。

ダウ平均採用銘柄は、アップル(+1.57%)、ボーイング(+0.73%)を除く28銘柄が下落。ナイキが4..47%安となり、キャタピラー、ホーム・デポ、トラベラーズも2%超下落した。


個別では、フォードが12.32%%安と急落。サプライチェーンの問題で第3四半期に10億ドルの追加コストが発生するとの発表が嫌気された。


翌日(日本時間:22日午前3時)に結果が公表される9月FOMCでは、3会合連続での0.75%の利上げがほぼ確実視されているが、同時に発表されるFOMCメンバーの年末のFF金利見通しや、経済見通し、パウエルFRB議長の記者会見での発言などに注目が集まる。

国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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