21日のNY株式相場は大幅続落。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)で積極的な利上げ継続が示唆されたことで、高金利政策による景気悪化懸念が強まった。
FOMCでは、政策金利が市場予想通り0.75%引き上げられ、FF金利誘導目標は3.00-3.25%となった。
FOMCメンバーの年末時点の金利予想は中央値で4.4%となり、11月と12月のFOMCでも積極的な利上げ継続の可能性が示された。
ダウ平均は寄り付きからプラス圏で推移したが、FOMC結果公表後に急落した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見中に300ドル超上昇する場面もあったが、終盤に再度売られ、522.45ドル安(-1.70%)とほぼ一日の安値で終了した。
S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.71%安、1.79%安とほぼ安値引け。主要3指数がそろって大幅に2日続落した。
業種別ではS&P500の全11セクターが下落。一般消費財、コミュニケーション、素材、金融が軒並み2%超下落し、ヘルスケア、IT、不動産なども1%超下落した。
ダウ平均採用銘柄はウォルマート(+0.91%)を除く29銘柄下落。キャタピラー、アメリカン・エキスプレスが3%超下落し、JPモルガン、ビザ、ナイキ、アップルなども2%超下落した。
FOMCの結果を受けて政策金利の動向に敏感な米2年債利回りは一時4.1%台と2007年以来の水準まで上昇。
米10年債利回りも一時3.64%と2011年以来の水準まで上昇した。
投資家の不安心理を示すVIX指数は前日比+0.83ポイントの27.99ポイントと6月30日以来の高水準となった。