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「個別株はやめとけ」は本当?やめとけと言われる理由と疲れずに続ける現実的な付き合い方

「個別株はやめとけって、よく聞くけど本当なの?」

「やってみたいけど、損したり株価を追うのに疲れそうで怖い…」


投資を始めると、必ずと言っていいほど耳にするのが「個別株はやめとけ」という言葉です。SNSやYahoo知恵袋でも、個別株で疲れた人や損した人の声があふれています。

たしかに、個別株には注意すべき点がたくさんあります。でも、「やめとけ」と言われる理由の多くは、個別株そのものが悪いのではなく、付き合い方に原因があることがほとんどです。

この記事では、「やめとけ」と言われる理由を正直に整理した上で、疲れずに個別株と付き合う具体的な方法を解説します。


「個別株やめとけ」と言われる4つの理由

まずは、なぜ「やめとけ」と言われるのか。よく挙げられる理由を正直に4つ整理します。これらは事実なので、目を背けずに見ていきましょう。


理由①少数の会社に依存するリスクが大きい

個別株は、少ない会社にお金を集中させることになります。

その会社で不祥事が起きたり、業績が急に悪化したりすると株価が一気に下がることも。社長の交代、不正会計の発覚、主力商品の不振など、たった1つのニュースで株価が半分になることも珍しくありません。

たくさんの会社に分散していれば、1社がダメでも他がカバーしてくれます。でも1社に集中していると、その会社の運命に自分の資産が縛られてしまうのです。


理由②企業分析に手間と知識がいる

どの会社の株を買うかを決めるには、投資したい会社のことを隅々まで調べる必要があります。

決算書を読んで業績を確認したり、その会社が属する業界の動向を追ったり、競合と比べたり。投資前に調べるとなると、それなりの知識と時間がかかります。

仕事や家事で忙しい人が、片手間でここまでやるのは正直大変です。


理由③プロでもインデックスに勝つのは難しい

これは少しショックな事実かもしれません。

世界中には、株式投資を専門にしているプロの運用者がたくさんいます。でもそのプロたちでさえ、長期的に見るとインデックス投資に勝てないことが多い、というデータがあります。

インデックス投資とは、日経平均やS&P500といった市場全体に丸ごと投資する方法です。


「プロが必死に銘柄を選ぶより、市場全体を買っておくだけの方が成績が良かった」そんなケースが多いのです。

「プロでも難しいのに素人が個別株で勝てるの?」という指摘は、もっともな面があります。


理由④日々の値動きで精神的に疲れる

そして、最も多くの人が口にするのが「値動きを見るのに疲れる」という声です。

・買った株が下がると不安になる。

・株価が上がると「いつ売ろう」と気になる。

・仕事中もスマホでチャートを見てしまう。

・損切りすべきかホールドすべきか悩む。

・周りの成功談を聞いて焦る。

こうした心の動きが積み重なって、精神的に消耗してしまう人が少なくありません。お金を増やすために始めたはずが、心の余裕を失っては本末転倒です。



個別株投資をやめる前に知ってほしいこと

ここまで読んで、「やっぱり個別株はやめておこうかな」と思ったかもしれません。

でも、ちょっと待ってください。


上で挙げた4つの理由のうち疲れという問題には、ある共通した原因が隠れています。それは、多くの人が「個別株=頻繁に売買するもの」だと思い込んでいることです。

毎日チャートを見て、タイミングを計って売買する。安く買って高く売る。たしかにこれは疲れます。プロでも難しい技術です。

でも、個別株の付き合い方はそれだけではありません。


「良い会社の株を買って長く持ち続ける」というスタイルなら、毎日チャートを見る必要はありません。売買のタイミングに悩むこともなく、配当に期待しつつ株主優待を楽しみながら会社の成長を長い目線で見守ればいいのです。


やり方を変えれば、疲れは大きく減らせます。


次の章で、その具体的な方法を見ていきましょう。


疲れずに続けられる個別株投資3つの付き合い方

付き合い方①:ほったらかせる個別株を選ぶ

個別株の中には、頻繁に売買しなくても良いタイプの銘柄があります。


代表的なのが、次の3つです。

①高配当株

配当金を多く出してくれる会社の株です。株価の値上がりを狙うのではなく、持っているだけで定期的に配当を受け取ることを目的にします。値上がり益を狙わないので、毎日株価を気にする必要が薄れます。


②連続増配株

毎年、配当金を増やし続けている会社の株です。こうした会社は業績が安定していることが多く、長期で安心して持ちやすい特徴があります。配当が年々増えていくので、持ち続けるほど受け取れる金額が増えていきます。


③株主優待株

自社の商品やサービスの割引券などをもらえる会社の株です。優待を楽しみに長期保有する人が多く、こちらも頻繁な売買には向きません。生活で使う優待なら、株価の上下とは別の満足感が得られます。


上記で挙げた銘柄は、持ち続けることで利益を得るスタイルだということです。これなら、デイトレのような疲れとは無縁でいられます。


付き合い方②:資産の大半はインデックス一部だけ個別株にする

投資には、コア・サテライト戦略という考え方があります。

難しそうな名前ですが、投資方法はいたってシンプルです。資産の大部分(コア)はインデックス投資で安定的に運用し、余剰資金(サテライト)だけを個別株に回す、という方法です。


たとえば資産の8割をインデックス投資、残り2割を個別株にする。こうすれば、もし個別株で失敗しても、資産全体への打撃は限定的です。一方で、個別株がうまくいけば、インデックスを上回るリターンも期待できます。

インデックス投資の安定感と個別株投資における期待のいいとこ取りをする、現実的な投資手法なのです。


付き合い方③:新NISAの成長投資枠で長期保有を前提にする

新NISAには「成長投資枠」という、個別株を買える枠があります。

NISAの大きなメリットは、利益が出ても税金がかからないことです。通常なら利益の約2割が税金で引かれますが、NISA口座で運用するなら税金はかかりません。

頻繁に売買するよりも、良い会社の株を長く持って、配当や値上がりをじっくり育てる。そういう使い方が、NISAの非課税メリットを最大限に活かせます。

「成長投資枠で高配当株や連続増配株を買って、ほったらかしで配当を受け取る」


これなら、普段からチャート見張ることに疲れず個別株と付き合う、とても現実的なスタイルです。



個別株をやめた方がいい人・続けていい人

ここまで読んでも、やはり個別株が向く人と向かない人がいます。最後に正直に整理します。


・やめた方がいい人(インデックス中心がおすすめ)

投資にかける時間や気持ちの余裕がまったくない人。

少しの値動きでも夜眠れなくなってしまう人。

生活費や近々使う予定のお金を投資に回そうとしている人。


こうした方は、無理に個別株をやる必要はありません。インデックス投資をコツコツ続ける方が、心穏やかに資産を増やせます。

・個別株投資を続けていい人(疲れない付き合い方なら向いている)

・余剰資金(当面使う予定のないお金)で投資できる人。

・企業のことを調べるのが楽しいと感じる人。

・短期の売買ではなく長期保有でじっくり付き合える人。


こうした方なら、個別株は資産形成の有力な選択肢になります。むしろ、企業を応援したり配当を受け取ったりする楽しみは、個別株ならではの魅力です。

まとめ

「個別株はやめとけ」という言葉は、半分正しく、半分は誤解です。

短期で売買して市場に勝とうとするのは、プロでも難しく、精神的にも疲れやすい投資方法です。少数の銘柄に資金を集中させれば、1社の業績悪化や不祥事で大きな損失を受ける可能性もあります。


ただし、だからといって「個別株はすべて危険」「インデックス投資しか選んではいけない」と決めつける必要はありません。

大切なのは、個別株との付き合い方です。


良い会社の株を、余剰資金で、長くゆったり持ち続ける。資産の大半はインデックス投資で固めて、一部だけ個別株を楽しむ。新NISAの非課税メリットを活かしながら、配当や優待を受け取りつつ会社の成長を見守る。


こうした付き合い方なら、「個別株はやめとけ」と言われる理由の多くは解消できます。

個別株投資は、無理にやるものではありません。

でも、自分の生活や性格に合った距離感で付き合えるなら、資産形成を少し楽しくしてくれる選択肢になります。

独立系ファイナンシャルプランナー

藤崎 竜也

「独立系ファイナンシャルプランナーとして執筆業を中心に活動中。2019年から教育資金や老後資金を蓄えるために投資を始める。実体験をもとに、専門用語をわかりやすく解説するのが得意。2級ファイナンシャル・プランニング技能士資格を取得し、現在は金融ジャンル(資産運用・投資・不動産・保険)をメインに執筆している。

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