先週末の日経平均は続落
先週末の日経平均は続落。米国株安を受けても上昇して始まり、開始直後には上げ幅を300円超に拡大しました。しかし、66,000円の節目を前に急失速してマイナス転換。一方、4ケタ安となって64,600円台に入ったところで売りが一巡すると持ち直す展開となりました。TOPIX(東証株価指数)は上昇で終えました。
東証プライム市場の売買代金は概算で10兆8900億円。値上がり銘柄数939に対し、値下がり582銘柄と、値上がりが優位の展開でした。業種別では、石油・石炭、その他製品、ゴム製品などが上昇した一方、建設、その他金融、証券・商品先物などが下落しました。
個別では、1Qが大幅な営業増益となった任天堂(7974)が5%を超える上昇。業績関連ではブリヂストン(5108)や岩谷産業(8088)が大幅高となったほか、上方修正を発表した三菱マテリアル(5711)がストップ高となりました。今期2度目の上方修正を発表したフジクラ(5803)が後場に急騰しました。一方、前期が営業減益のレーザーテック(6920)は2ケタの下落率。1Qが減益のソフトバンクG(9984)は市場の期待は上回ったものの株価は軟調でした。業績関連では富士フイルム(4901)やTOYOTIRE(5105)の弱さが目立ちました。
週足でみる富士フィルムHDの株価推移
図表は、富士フイルムホールディングス(4901)の2022年12月頃からの週足ローソク足に加え、13週・26週・52週移動平均線です。
下位は、売られ過ぎや買われ過ぎなどをみるオシレータ系指標で代表的な相対力指数のRSI(9週ベース)の推移です。

大局的には、2023年3月安値(2,086.6円)からの上昇相場が一服した後、大きな値幅を伴う方向感のない相場展開となっています。
上場来高値となった2024年7月高値(3,999円)からの下落相場では、同年8月には安値(2,743.5円)まで急落に近い動きとなりました。一時は52週移動平均線を大幅に下回る場面がありました。
2024年8月安値(2,743.5円)からの上昇相場では急速な切り返しとなり、同年9月には3,994円まで上昇。上場来高値付近までほぼ全値戻しとなる場面がありました。
そして、上場来高値更新に至らない状態で再び調整局面入り。13週移動平均線や26週移動平均線を下回り、52週移動平均線なども下回る展開となりました。
52週移動平均線を上限にもみ合った後は下放れとなり一段安。2024年8月安値(2,743.5円)を下回り、2025年4月安値(2,515.5円)まで下落幅を拡大する展開となりました。
2025年4月安値(2,515.5円)からの上昇相場では52週移動平均線上を回復し、上場来高値が視野に入る場面がありました。しかし、2025年4月安値が2024年8月安値を切り下げた影響で、2025年9月の戻り高値(3,787円)までの上昇にとどまり、その後は再び下落相場に転じました。
一方、今年3月後半から5月上旬にかけてはダブルボトムに近い底入れ型のパターンを形成。先週の高値(3,908円)までの上昇によって、2025年9月の戻り高値(3,787円)を更新する流れとなっています。
同社が8月6日に発表した27.3期1Q(4-6月)の連結営業利益(米国基準)は前年同期比32.0%減の512億円で着地。通期売上高予想は従来の3兆4700億円から3兆5600億円に引き上げましたが、営業利益予想は3650億円を据え置きとしました。同日には、複合機などを展開するビジネスイノベーション事業の持続的成長に向けて、パーシャル・スピンオフを含む戦略的選択肢の検討を開始したと発表しました。
翌7日の株式市場では上記をネガティブ材料視し、売り気配で始まった同社株は一時ストップ安に迫る場面もありました。結果、先週の週足ローソク足は大陰線を形成。今年5月に底入れを確認したネックラインである支持線①や、26週移動平均線付近まで下落しました。
今週は支持線①や26週移動平均線の節目を下値として意識し、どこまで自律反発で戻せるかが焦点となります。その際、13週移動平均線や半値戻しとなる3,543円どころなどが短期的な上値抵抗の節目となりやすい点には注意が必要です。
ただし、RSIの9週ベースは低下し、50%を下回る弱気シグナルも確認できます。株価の下落幅が拡大する場合、2023年3月安値(2,086.6円)から2025年安値などを通る支持線②が次の下値の節目として注目できます。支持線②とおおむね一致する2025年7月安値(2,971円)付近が、一段安になった場合の下値水準の目安として考えることができそうです。



