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ドル円、介入後の155.23円から3円超戻す
今週のドル円は先週の「日米協調介入」を受けての急落に対する反動から157円台後半まで買い戻しが先行しましたが、9時30分前後から政府・日銀による為替介入と見られるまとまった規模の円買い・ドル売り注文が持ち込まれると155.23円まで値を下げました。マーケットでは「仲値後」を予想していた向きも多かったようですが・・・。今回の介入は週末のNY株式市場クローズの薄い時間帯などを狙うなど、小手先の介入が目立ったように思えます。
結局、3日に155.23円まで急落した後は買い戻しが続き、週末7日の東京市場では158.57円まで値を戻しています。同日NY市場では7月米雇用統計で景気動向を敏感に反映する非農業部門雇用者数が前月比2.3万人減と予想の8.0万人増に反して減少したうえ、過去2カ月分の数値が下方修正されたため一時156.68円まで下落していますが、結局157.99円付近まで下げ幅を縮めています。

*Trading Viewより
なお、財務省が7日発表した4-6月期の為替介入実績によると、政府・日銀は4月30日に6兆2787億円の円買い・ドル売り介入を実施したことが分かりました。介入の1日当たりの金額としては過去最大となりました。また、5月4日の介入額は7802億円、6日は4兆6759億円だったことが明らかになりました。3日間の総額は11兆7349億円に上りました。
投機筋の円売りポジション、2年ぶり高水準から急減
米商品先物取引委員会(CFTC)が7日(日本時間8日早朝)に発表した8月4日時点の建玉報告によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物市場で非商業部門(投機筋)の円の対ドル持ち高は4万5473枚の円売り越し(ドル円のロング)となり、2024年7月以来2年ぶりの高水準だった前週(16万3412枚の円売り越し)から11万7939枚の大幅な減少となりました。

*CFTCのデータを基にDZHフィナンシャルリサーチ作成
2011年の東日本大震災直後以来15年ぶりとなる「日米協調介入」によってヘッジファンドなどが円ショートを解消した格好となりました。市場では「円安の背景にあった要因に変化はなく、今後も円安・ドル高が緩やかに進んでいくだろう」との声が聞かれますが、今回は「日米協調介入」です。ウォール街の有名な相場格言に「Don't fight the Fed(FRBに逆らうな/喧嘩は売るな)」とあります。我が家の格言にも「長い物には巻かれろ」とあります。基本的な流れは円高・ドル安と想定しつつも、短期的には「売ったり買ったり」を繰り返していく方が無難な相場かもしれません。
なお、日経新聞は「外国為替証拠金取引(FX)投資家は様子見姿勢を強めている」と報じています。「7月30日からの【日米協調介入トレード】で多くが損失を抱えたためで、従来の円安シナリオに変化はないものの、当局側に裏をかかれたことで取引に慎重になっている」ようです。「これまでにない勢いでFX投資家の損失が積み上がっており、介入で2度も大きな損失を被った場面もあった」といいます。
ドル円の一目均衡表チャートを見ると
ドル円の一目均衡表チャートを見ると、週末の終値(157.76円)で雲の上限161.32円、下限158.94円、基準線159.61円、転換線159.59円をすべて下回っており、テクニカル的には下サイドへの期待が高まっている状況です。また、重要なポイントである200日移動平均線158.08円も下抜けています。「今後も円安・ドル高が緩やかに進んでいくだろう」との声は多く聞かれますが、「FRBに逆らうな」と「テクニカル的には下サイド」を考えると、個人的にはドル円のショートを主体としたトレードに傾斜したいところです。

*Trading Viewより
なお、200日移動平均線は重要な中期線として、機関投資家など多くの市場参加者が注目するポイント。テクニカル的なサポートやレジスタンスとしてだけではなく、ここを中心に投資家心理も大きく変わってくると言われています。
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