「楽天証券で詐欺被害が続出してるってニュースを見た」
「自分の口座は大丈夫かな…NISAとか、ちゃんと守られてるかな?」
「今は問題ないけど、もし被害に遭ったらどうしよう…」
楽天証券を騙るフィッシング詐欺のニュースが相次ぎ、口座をお持ちのあなたは、こんな不安を感じているかもしれません。大切なお金を預けているだけに、心配になりますよね。
でも、過度に心配しすぎる必要はありません。犯人の手口を知って正しい対策をすれば、詐欺被害のリスクは確実に減らせます。
この記事はフィッシング詐欺の手口と、今日からできる具体的な防御策を分かりやすく解説します。ぜひ参考にしてみて、大切な資産を守るための行動を始めましょう。
楽天証券口座を狙うフィッシング詐欺の手口
ネット証券にはIDやパスワードといった、機密性の高い情報があります。今回のニュースで騒がせた犯人の手口では、楽天証券を装った偽のメールやSMSが使われました。
「緊急」「重要」「アカウント更新」といった件名で不安を煽り、本文中のリンクをクリックさせようとします。メールのデザインも本物そっくりで、見分けるのが難しいのが特徴です。
しかし、その偽メールのリンクからIDやパスワードを入力してしまうと、情報が犯人に盗まれてしまいます。情報が盗まれると不正ログインされ、あなたの証券情報が勝手に操作されてしまうのです。
最近の被害例では保有している株や投資信託(NISA口座含む)が勝手に売られ、そのお金で謎の中国株などが購入されるケースが報告されました。
今すぐできる3つのセキュリティ強化策
現時点で問題がない方も、決して油断しないでください。まだ詐欺被害に遭われていない方は大切な資産を守るため、これから紹介するセキュリティ対策を実行しましょう。
セキュリティ対策1:二段階認証の設定して不正ログインを防ぐ
何よりも優先して設定すべきなのが「二段階認証(ログイン追加認証)」です。不正ログインを防ぐための最も強力な防御策であり、絶対に設定しておくべき項目と言えます。
二段階認証を設定しておけば、パスワード入力に加えて、あなたが事前に設定した「秘密の画像(合言葉)」の選択を求められるため、本人以外がログインしにくくできるのです。
二段階認証の設定方法は、以下のとおりです。
・楽天証券の公式サイトからログイン後
・画面右上の「マイメニュー」から「お客様情報の設定・変更」へ進む
・「セキュリティ設定」の中にある「ログイン追加認証」から「利用する」を選ぶ
・画面の指示に従って秘密の画像を設定するだけです。
設定していない方は、今すぐにでも実行しましょう。
セキュリティ対策2:SMS認証で重要手続きの安全性を高める
出金や登録情報の変更といった特に重要な手続きにおける安全性を高める「SMS認証」の設定も推奨します。
出金や登録情報変更などを行う際に、電話番号宛てにSMS(ショートメッセージ)でワンタイムキーが送信され、番号を入力しなければ手続きできないようにする仕組みです。
不正ログインを許してしまったとしても、勝手にお金を引き出されたり連絡先などの個人情報を変更されたりするリスクを大幅に減らせます。
設定方法は、二段階認証と同じ「セキュリティ設定」画面内の「SMS認証サービス」から選択して行えます。
セキュリティ対策3:パスワード管理の基本を徹底する
最後に、セキュリティ対策の基本中の基本ではありますが「パスワード管理の徹底」が非常に重要です。
パスワードを他人に推測されにくいように英大文字、小文字、数字、記号を組み合わせ、できるだけ長い文字列にすることをお勧めします。
さらに、最も危険なのがパスワードの使い回しです。楽天証券で使用するパスワードは銀行、クレジットカードなど、他のサービスと異なる番号にしてください。
使い回しているパスワードが1つでも漏洩すると、他のサービスにも不正ログインされ、被害が拡大する危険性が高まります。
面倒に感じるかもしれませんが、サービスごとに異なるパスワードを設定・管理することが、現代のネット社会では不可欠な自衛策です。
「被害に遭ったかも?」と感じたら…落ち着いて速やかに行動を
不正アクセスや身に覚えのない取引に気づいてしまった場合は、パニックにならず冷静に行動することが重要です。
被害の拡大を防ぐため、楽天証券の専用ダイヤルに連絡して証券口座の一時的な利用停止を依頼してください。24時間365日対応していますので、気づいた時点ですぐに連絡しましょう。連絡先はフリーダイヤル「0120-852-638(通話料無料)」です。
次に、楽天証券のログインパスワードと取引パスワードを直ちに変更してください。もし他のインターネットサービスで同じパスワードを使い回している場合は、全てのパスワードも変更しなければいけません。
金銭的な被害が発生した場合には、最寄りの警察署または都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口に相談し、被害届を提出することも忘れないでください。
まとめ
楽天証券を狙ったフィッシング詐欺は、他人事ではありません。巧妙な手口により、大切な資産が危険に晒される可能性があります。
しかし、被害に遭うかもしれないと過度に恐れる必要もありません。この記事で紹介した「二段階認証」「SMS認証」「パスワード管理の徹底」という3つの対策をすれば、被害リスクを大幅に減らせます。
「自分は大丈夫」と油断せず、セキュリティ設定を見直し、大切な資産を守りましょう。