NYダウ486ドル安と4日続落 景気後退懸念で年初来安値更新

23日のNY株式相場は大幅に4日続落。高金利政策の長期化による景気後退(リセッション)懸念が強まる中、金利の上昇や、ドル高進行に加え、ゴールドマン・サックスが年末のS&P500の見通しを現在から4%以上低い水準に引き下げたことも売り材料となった。


ダウ平均は下落してスタートすると、一時826ドル安まで下落し、486.27ドル安(-1.62%)の29590.41ドルで終了。

S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.72%安、1.80%安で終了し、3指数がそろって4日続落した。


ダウ平均は年初来安値を更新し、終値で6月以来の30000ドル割れとなった。


週間では、ダウ平均が4.00%安、S&P500が4.65%安、ナスダック総合が5.07%安とそろって大幅に2週続落。直近6週間で5週下落となった。



業種別ではS&P500の全11セクターが下落。原油安を受けてエネルギーが6.75%安となったほか、一般消費財、素材が2%超下落し、資本財、コミュニケーション、生活必需品も1.7%超下落。一方、ヘルスケアは0.54%安と小幅な下落にとどまった。


ダウ平均採用銘柄は、ホーム・デポ(+0.67%)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(+0.32%)を除く28銘柄が下落。

シェブロン(-6.53%)、ボーイング(-5.37%)が大幅安となったほか、キャタピラー、ゴールドマン・サックスが3%超下落し、ディズニー、ウォルマート、セールスフォースも2%超下落した。

ハイテク・ジャイアントのアップルとマイクロソフトもそれぞれ1.51%安、1.27%安となった。


国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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