先週はダウ平均が3週続落し、ナスダック総合も2週続落
先週のNY株式市場はダウ平均が0.38%安と3週続落し、ナスダック総合が2.13%安と2週続落しました。
中東情勢の緊張の高まりを受けてブレント原油価格が一時1バレル100ドルを突破し、インフレ懸念や金利上昇が相場の重しとなりました。
企業決算ではアルファベットやインテルが市場予想を上回る業績を発表したものの、巨額のAI設備投資に対する警戒感から株価が大幅安となり、ハイテク株を中心に売りが優勢となりました。
ただ、週末は米国とイランの戦闘が一時停止したと伝えられ、地政学リスクの後退や、それを受けて原油安が見込まれることが足元の好材料となっています。

アルファベットは巨額の設備投資とFCFマイナス化を嫌気
米インターネット検索大手グーグルを傘下に持つアルファベットが7月22日引け後に発表した2026年第2四半期(4-6月)決算は、売上高が前年同期比24.2%増の1197億9600万ドルと市場予想の1169億2600万ドルを上回りました。しかし、調整後の一株当たり利益(EPS)が2.85ドルとなり市場予想の2.89ドルを下回りました。
主力のクラウド事業は好調でした。第2四半期のグーグル・クラウド事業の売上高は前年同期比82%増と、市場予想の63%増を大幅に上回る驚異的な伸びとなりました。同事業の売上高は、全社売上高の21%に達し、営業利益の22%を占めるまでに成長しました。
一方、巨額の設備投資とフリーキャッシュフロー(FCF)のマイナス化が懸念材料視されました。第2四半期の設備投資額は前年同期比101%増の449億ドルに急増したほか、2026年通期の設備投資額を従来の1800億~1900億ドルから、1950億~2050億ドルへ上方修正し、2027年もさらなる大幅増を見込むとしました。
設備投資の急増に伴い、第2四半期のFCFはマイナス59億ドルと、赤字に転落しました。
決算発表を受けたアルファベット株価は7月23日の取引で一時、前日比27.18ドル安(-7.95%)の314.91ドルまで下落し、24.40ドル安(-7.13%)の317.69ドルと3日続落して終了。
週末24日の取引では2.05ドル高(+0.65%)の319.74ドルで終了し、4日ぶりに反発しましたが、週間では7.79%安と3週続落となり、年初来上昇率は2.15%に縮小しました。

インテルもCapex引き上げや希薄化リスクを嫌気
半導体大手のインテルもアルファベット同様に業績自体は市場予想を大きく上回りましたが、AI関連の巨額な設備投資(Capex)とフリーキャッシュフローへの圧迫が嫌気され、株価が急落しました。
インテルが23日引け後に発表した第2四半期決算は、売上高が前年同期比25%増と過去約15年で最も高い伸びを記録し、調整後の一株当たり利益(EPS)も0.42ドルと、市場予想(0.21ドル)の2倍に達しました。 AI向けハードウェアや半導体チップに対する需要増加が力強い業績をけん引しました。
しかし、2026年のCapex見通しを従来の約180億ドルから200億ドル超へと引き上げたほか、2027年についても「2026年水準を大幅に上回る」との見通しを示しました。
また、株式の希薄化リスクも意識されました。一部の投資家からは、高水準の投資を維持するためにエクイティ・ファイナンスが必要になる可能性が指摘されており、株主価値の希薄化やフリーキャッシュフローの圧迫が短中期の株価の重しになると警戒されています。
インテルの株価は24日の取引で前日比7.91ドル安(-7.89%)と大幅に3日続落して終了し、週間では2.86%安と5週続落となりました。6月30日に付けた52週高値の142.34ドルからは35.14%安となり、年初来上昇率は150.19%に縮小しました。




