セントラル短資_トップ
PR

ネットフリックスが大幅安

先週はダウ平均、ナスダック総合が大幅に3週続伸


先週の米国株式市場ではダウ平均が3.19%高、ナスダック総合が6.84%高と、ともに大幅に3週続伸しました。


前週末にパキスタンで行われた米国とイランの終戦を巡る直接協議が合意に至らず、米・イラン戦争の長期化が懸念されたものの、パキスタンなどの仲介国が両国との協議を継続すると報じられたほか、トランプ米大統領が「相手から連絡があった」「彼らは非常に強く合意を望んでいる」と発言したことで紛争終結期待が高まりました。


米・イラン和平交渉開始の重要な条件としてイランが要求するイスラエルによるレバノンへの攻撃停止について、イスラエルとレバノンが10日間の停戦に合意したことや、米・イランの2回目の対面協議の開催見通しも紛争終結期待を高めたほか、これを受けて原油相場が大きく下落したことも安心感につながりました。


マグニフィセント・セブンを中心にハイテク株に見直し買いが強まり、ナスダック総合が連日で史上最高値を更新し、1992年以来の13連騰を記録しました。

機関投資家が運用のベンチマークとするS&P500も5日続伸し、連日で史上最高値を更新しました。

ダウ平均も15日を除く4日間で上昇し、終値の過去最高値まで約740ドル(1.5%)に迫りました。


フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は8日連続で史上最高値を更新し、小型株指数のラッセル2000やダウ輸送株指数も最高値を更新しました。

 


第1四半期決算は総じて好調も、ネットフリックスが大幅安


企業の第1四半期決算は、先週はS&P500採用の28銘柄が発表を終え、そのうち27銘柄で調整後一株当たり利益が市場予想を上回りました。


貨物輸送・物流サービスのJBハント・トランスポートが予想を上回る増収増益決算を発表し、株価が週間で7.95%高となったほか、金融のモルガン・スタンレー、シティグループ、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン、ブラックロックも予想を上回る決算が好感され軒並み5~6%高となりました。


一方、金融大手のウェルズ・ファーゴは純金利収入が市場予想を下回ったことや、経費削減のため人員数を削減したことが嫌気され、株価は週間で4.67%安となりました。

注目されたネットフリックスの第1四半期決算は売上高が市場予想を上回ったものの、調整後の一株当たり利益が市場予想を下回ったほか、ガイダンスが予想を下回ったことや、共同創業者の退任も嫌気され、株価は週間で5.53%安となりました。


日本で配信したワールド・ベースボール・クラシックが会員数増加に寄与


米動画配信サービス大手のネットフリックスが4月16日引け後に発表した2026年第1四半期(1-3月)決算は、売上高が前年同期比16.2%増の122億5000万ドルとなり市場予想の121億8000万ドルを上回りました。純利益も同4.6%増の30億2300万ドルとなりましたが、調整後の一株当たり利益(EPS)は0.70ドルと市場予想の0.76ドルを下回りました。


第2四半期(4-6月)については、調整後EPS見通しを0.78ドルとし、市場予想の0.84ドルを下回りました。また、共同創業者のリード・ヘイスティングス会長が6月の任期満了で取締役を退任すると発表しました。


株価は17日の取引で一時、前日比12.69ドル安(-11.77%)の95.10ドルまで下落し、10.48ドル安(-9.72%)の97.31ドルで終了。週間では5.53%安と4週ぶりの反落となり、年初来では3.79%高となりました。


 


利益見通しが市場予想に届かなかったことなどをきっかけに株価は利益確定売りに押されましたが、会社側は先行きの成長に自信を示しています。


2007年に開始したストリーミング・サービスは、現在では10億人近い視聴者にエンターテイメントを提供するなど大きく成長してきたものの、2025年末時点での世界のテレビ視聴率のシェアは約5%に過ぎず、長期的な成長の可能性に楽観的であるとしています。


ライブ・イベントの成長性についても自信を示しています。ネットフリックスは第1四半期に70以上のライブ・イベント番組を配信し、日本で配信したワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の視聴者数は3140万人と、日本における過去最高の視聴者数を記録しました。これは、日本国内の会員限定で配信した初の地域限定ライブイベントでした。WBCにより日本での新規会員登録者数は過去最高を記録し、ネットフリックスが事業を展開する190カ国以上の中で、第1四半期の会員数増加に最も大きく貢献しました。


また、3月21日に生放送した韓国の人気ヒップホップボーイズグループBTSの「The Comeback Live」は、全世界で1840万人の視聴者を獲得しました。同ライブは80カ国で週間トップ10入りを果たし、24カ国で1位となりました。


今年後半には、タイソン・フューリーとアンソニー・ジョシュアによる待望のヘビー級タイトルマッチを英国で開催し、ライブ・イベントをさらに充実するとしています。



国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

羽土 美幸の別の記事を読む

人気ランキング

人気ランキングを見る

セントラル短資_右カラム1
PR

連載

連載を見る

話題のタグ

公式SNSでも最新情報をお届けしております