26日のNY株式相場は5日続落。ドル高進行や金利上昇が引き続き株式相場の重しとなった。
ダウ平均は一時40ドル高まで上昇したものの、329.60ドル安(-1.11%)の 29260.81ドルで終了し、年初来安値を更新。1月5日の終値での最高値からは20.49%安となり「弱気相場」入りとなった。
S&P500も1.03%安の3655.04ポイントと、6月安値の3666.77ポイントを割り込んで終了。一時、3644.76ポイントまで下落し、取引時間中の年初来安値3636.87ポイントに迫った。
ハイテク株主体のナスダック総合も0.60%安で終了し、主要3指数がそろって5営業日続落した。
ドルは主要通貨に対して全面高。米連邦準備理事会(FRB)の積極的な利上げ策や、英国の財政悪化懸念を背景にポンドドルが史上最安値を更新し、対円でも再び144円台後半まで上昇した。ユーロは対ドルで2002年以来の水準まで下落した。
米10年債利回りは2010年以来となる3.93%台に上昇し、米2年債利回りは2007年以来となる4.36%に上昇した。
ドル全面高で多国籍企業の収益悪化懸念が強まったほか、金利の上昇も借り入れコスト上昇による景気悪化懸念を強めた。
センチメントは大きく悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は32.26ポイントと前日比2.34ポイント上昇。6月16日以来の水準まで上昇した。