キーサイト・テクノロジーズ、純利益が2.1倍に急増
電子計測器メーカーのキーサイト・テクノロジーズ(KEYS)が発表した2026年5-7月期(第3四半期)決算は売上高が前年同期比37%増の18億4600万ドル、純利益が2.1倍の3億9700万ドルでした。非GAAP(米国会計基準)ベースのEPS(1株利益)は3.07ドルとなり、LSEGがまとめた市場予想の2.475ドルを24.0%上回っています。
事業別では通信や航空宇宙・防衛などのセクターを対象とするコミュニケーション・ソリューション部門が好調で、売上高が43%増の13億4500万ドル、営業利益が1.9倍の4億5800万ドルに急増しました。半導体や自動車、エネルギーなどのセクターを対象とする電子産業ソリューション部門は売上高が21%増の5億100万ドル、営業利益が68%増の1億5500万ドルとこちらも大きく伸びています。

企業が人工知能(AI)インフラの構築や次世代通信技術の開発を加速させる中、複雑化するエンジニアリング課題を解決するための検査ソリューションへの需要が急激に高まったとみられています。
決算発表時に示したガイダンスでは、2026年8-10月期決算の売上高を19億3000万ドル-19億5000万ドル、非GAAPベースのEPSを3.34ドル-3.40ドルと予想しています。LSEGの市場コンセンサス予想では売上高が18億2800万ドル、非GAAPベースのEPSが2.772ドルで、ともにコンセンサス予想を上回っています。
ヌー・ホールディングス、純利益が初めて10億ドル突破
中南米最大のデジタルバンク「ヌーバンク」を運営するヌー・ホールディングス(NU)が発表した2026年4-6月期決算は経常収益が前年同期比50%増の55億1300万ドル、純利益が66%増の10億6600万ドルとなりました。EPS(1株利益)は0.216ドルで、LSEGがまとめた市場予想の0.2026ドルを6.6%上回っています。
四半期ベースで純利益が10億ドルの大台に乗るのは今回が初めてです。経常収益は50億ドルを突破し、こちらも過去最高を更新しています。

業容の拡大が好業績につながりました。2026年4-6月期には顧客数が約400万人増え、累計で1億3900万人に達しています。国別ではお膝元のブラジルが1億1800万人と突出しており、メキシコが1580万人、コロンビアが500万人強です。
また、実際に取引があるアクティブ顧客1人当たりの平均収入は22%増の17.1ドルに伸びており、顧客層の拡大と顧客1人当たりの取引の増加が経常収益の急拡大につながっています。経常収益の内訳は、金利収入・金融商品収益が52%増の47億6100万ドル、手数料収入が39%増の7億5300万ドルとともに好調でした。
好業績の背景にはテクノロジーを優先する経営方針もあるようです。自社開発の人工知能(AI)モデル「NuFormer」は膨大な取引データを学習しており、与信判断やカスタマーサービスの適正化に活用されています。

一方、最近の動向ではメキシコで正式な銀行免許を獲得しました。2026年8月にはクレジットを中心とするフィンテック企業からフルスケールの金融機関へと転身し、いきなりメキシコ最大のデジタルバンクに躍り出ています。
メキシコ事業では顧客1人当たりの平均収入が12.3ドルに達しています。ブラジルが同程度の普及率だった2020年当時の5.6ドルの2倍以上の水準で、収益性の高さが際立っています。
ファブリネット、売上高と純利益が四半期の過去最高
精密光学・電子機器の製造受託サービス(EMS)を手掛けるファブリネット(FN)が発表した2026年4-6月期(第4四半期)決算は、売上高が前年同期比45%増の13億1600万ドル、純利益が60%増の1億3900万ドルとなりました。非GAAP(米国会計基準)ベースの1株利益(EPS)は4.10ドルで、LSEGがまとめた市場予想の3.816ドルを7.4%上回っています。
売上高と純利益はともに四半期ベースの過去最高を更新する異例の成長を遂げました。企業が人工知能(AI)を活用したインフラ構築を加速させる中、ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)やデータセンター間接続製品への需要が急激に増加しています。実際にデータセンター部門の売上高は前年同期比68%増の6億6900万ドルに達し、売上高比率は前年同期の44%から51%に上昇しました。

通信業界や企業ネットワークで利用する製品を提供する通信インフラ部門は売上高が40%増の4億1300万ドル、自動車・産業・その他部門は売上高が8%増の2億3400万ドルとともに成長しています。
ファブリネットは、光学通信コンポーネント、自動車部品、医療機器など複雑で高度な技術を要する製品を製造するメーカーに対し、精密な光学パッケージングや電子機器の製造・組み立てサービスを提供しています。今回の好業績について、シーマス・グレイディ最高経営責任者(CEO)は「特定の製品や顧客に依存することなく、複数の市場における広範な顧客からの需要が高まった結果」と述べ、多様な事業構造の強みを強調しています。

2026年6月通期決算は売上高が前年比36%増の46億4100万ドル、純利益が42%増の4億7300万ドル、非GAAPベースのEPSが14.09ドルで、LSEGがまとめた市場予想を2.2%上回っています。
決算発表時のガイダンスでは2026年7-9月期の売上高を13億7500万-14億2500万ドル、非GAAPのEPSを4.10-4.25ドルと予想しました。LSEGがまとめた市場予想は売上高が13億2100万ドル、非GAAPのEPS が3.998ドルで、ガイダンスが市場予想を上回っています。



