先週末の日経平均は反発
先週末の日経平均は反発。前日終値を意識したスタートから上値を伸ばす展開となりました。一方、後場は700円超上昇して始まったものの、後場寄りが天井となり、66,800円台までで買いが一巡。前場とは逆にじわじわと水準を切り下げ、10日移動平均線の下方まで押し戻されて終えました。
東証プライム市場の売買代金は概算で8兆1200億円。値上がり銘柄数873に対し、値下がり631銘柄と、値上がりが優位の展開でした。業種別では、サービス、海運、その他製品などが上昇した一方、非鉄金属、ガラス・土石、その他金融などが下落しました。
個別では、オアシスマネジメントによる株式買い増しが判明したインフォマート(2492)が急騰。フリー(4478)、ラクス(3923)などSaaS関連が連日の大幅上昇となったほか、NEC(6701)や富士通(6702)が強く買われました。任天堂(7974)やカプコン(9697)などゲーム株が堅調でした。一方、キオクシアHD(285A)が8.8%安。電線大手の古河電工(5801)、フジクラ(5803)が弱く、住友林業(1911)、積水ハウス(1928)、清水建設(1803)など住宅・建設関連の軟調が目立ちました。
週足でみる日経平均の株価推移
図表は、日経平均株価の2025年3月後半からの週足のローソク足に加え、13週・26週・52週移動平均線です。
下位は、売られ過ぎや買われ過ぎなどをみるオシレータ系指標で代表的な相対力指数のRSI(9週ベース)の推移です。

大局的な見方では、2025年4月に相場全体が急落した直後の安値である4月7日安値(30,792円)を起点とした上昇トレンドが続いています。
今年6月22日に史上最高値の72,831円まで上昇した後、13週移動平均線からの上方かい離の拡大などから短期的な調整が生じました。
ただ、13週移動平均線で下げ止まらず、26週移動平均線まで調整が拡大。26週移動平均線まで下落した週には週足で長い下ヒゲ陰線を形成し、翌週からの連続陽線で13週移動平均線上を回復するリバウンド局面がありました。
現在は、再び13週移動平均線を下回る展開となっています。13週移動平均線を最初に下回った時はまだ上向き基調にありましたが、先週はほぼ横ばいに近い傾きに変わってきています。
株価の上昇が鈍い場合や一段安となる場合、13週移動平均線は下向きに変化する可能性が高まることになり注意が必要です。
13週移動平均線が下向きに変化すると上値抵抗線となり、株価の上値を阻むことになるからです。8月の中旬に69,608円まで上昇した際はまだ13週移動平均線は上向きだったため、上値抵抗が弱く突破しやすかったとみられます。
ここからの株価動向が重要です。13週移動平均線が下向きに変化しないうちに同線を上回り、8月中旬の戻り高値(69,608円)を上回ることができれば、史上最高値更新の可能性が高まるでしょう。高値更新がすぐに実現しなくとも、13週移動平均線上でのもみ合いから史上最高値を試す局面が予想されます。
一方、RSI(9週ベース)は50%を下回り、これまでの上昇トレンドの中では最も低い水準まで低下しています。モメンタムが減速していることを示しており、株価も26週移動平均線まで下落する展開も考えられます。
その場合、26週移動平均線で下げ止まり、直近安値(60,448円)を下回らなければ、ある程度の値固め期間を経て13週移動平均線上に浮上するシナリオが想定されます。26週移動平均線は3月安値(50,558円)からの支持線にも相当する水準であるため、重要な下値の節目になるでしょう。
上述した下値の節目は強い支持が予想されますが、外部環境の悪化などで下落圧力が強まる場面では上昇トレンドラインや52週移動平均線などまで下落することも考えられます。



