NYダウ125ドル安と6日続落 S&P500も年初来安値を更新

27日のNY株式相場は高安まちまち。前日までに5日続落したことや、エバンス米シカゴ連銀総裁が利上げペースの減速の可能性に言及したことで上昇する場面もあったが、米10年債利回りが一時、2010年4月以来となる4%近くまで上昇する中、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な利上げ見通しが引き続き相場の重しとなった。


ダウ平均は朝方に398ドル高まで上昇後、302ドル安まで反落し、125.82ドル安(-0.43%)の29134.99ドルで終了。

S&P500も一時、1.71%高まで上昇後、0.21%安で終了し、ともに6日続落した。


前日に「弱気相場」入りしたダウ平均は、高値からの下落率を21.2%に拡大。S&P500は6月中旬に付けた取引時間中の年初来安値を割り込み、高値からの下落率を24.3%に拡大した。


一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.25%高と6日ぶりに反発。テスラ、エヌビディアなどが押し目買いで反発した。


S&P500の11セクターは、エネルギー、一般消費財、素材、ITの4セクターが上昇し、生活必需品、公益、不動産、コミュニケーション、資本財など7セクターが下落した。


ダウ平均採用銘柄はセールスフォース、ダウ・インク、ホーム・デポ、アップルなど9銘柄が上昇した一方、マクドナルド、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、コカ・コーラ、ウォルト・ディズニーなど19銘柄が下落した。


米経済指標は、9月消費者信頼感指数が108.0と前月の103.6や、予想の104.5を上回り、8月新築住宅販売件数は68.5万件と予想の50万件を上回った。8月耐久財受注も-0.2%と予想の-0.4%ほど悪化しなかった。


国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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